電車 つり 革。 鉄道トリビア(122) 「吊り革」は革製ではない。もう革製には戻れない

電車のつり革のナゾ、丸と三角の違いには地域性もあった!

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のつり革 丸形は握りが列車の進行方向と平行に設置されることが多いのに対し、三角型(おにぎり型)は垂直に設置されることが多い。 個体の形状にもよるが、総じて丸型よりも三角型の方が握りやすい。 三角型(アイロン型)は家庭用の握り手をヒントに開発され、1933年頃の大阪市営地下鉄ではすでに採用されていた。 後に丸形型が主流になったが、1970年代中期以降に東京圏・大阪圏ので比較的多く採用された。 この時のものは列車の進行方向と平行に設置され、握りの部分が湾曲している などの工夫が見られたが、握りと広告スペースのスリーブが一体成型となっており、首振りの自由度が低く、乗客の疲労度は大きい。 的見地から、1982年以降の新造車では再び丸型に戻されている。 三角型(おにぎり型)は(営団地下鉄)および後身の(東京メトロ)でも、以降の新造車に多く用いられているが、こちらは人の腕の動きに合致した、進行方向に対し垂直(方向)の配置であった。 もとより、東京メトロ車両はとしての開業時から垂直配置である(下記のリコ式を参照)。 のバスなどでは透明な四角形のプレート状のつり革である。 球形の握りは日本では見かけないが、やなどで採用されていた例がある。 しっかり握るには、十分な握力が必要である。 珍しい部類として、やの(ディズニーランドリゾート線)では、を模した丸いが左右に付いた握りが、またでは卵形が、()や、では自社開発の楕円形の独自の握りが、相鉄線の一部では相鉄のマスコットキャラクター「そうにゃん」型の握りが採用されている。 で運行されている「玉電110周年記念 幸福の招き猫電車」ではの形状をしており 、イベントでも販売している。 などでは、全車両につき1本などのごくわずかなつり革の持ち手を型にしたものが用いられている。 どの車両に用いられるかは多くは公表されておらず、希少であることから「見つけるとハッピーになる」 「一緒に握ったカップルは幸せになる」 といった成就のラッキーアイテムとされ 、乗客の口コミによる集客を狙って設置されている。 また、、などでも、前後の期間限定企画としてハートのつり革が設置された。 もともとは2011年にで運輸課社員の企画により始められたもので、その後など全国の鉄道会社に同様の企画が派生した。 駿豆線のハートのつり革は2014年のテレビドラマ『』(第4話)にも登場している。 の路面電車ではイカリ型のつり革が設置されている。 握り部の色 [ ]• 日本の場合、つり革の成型色はほとんどが艶付きの白系統か明るい灰色系であるが、頃より、のエリアを解りやすくするため、このエリアのつり革を別の色(オレンジ色・黄色 など)のものに換装する事業者が増えているが、では1980年代より優先席に黄色のつり革を使用していた。 これとは別に、を筆頭に・や、では、優先席付近などを除き艶消しの黒色で、二等辺三角形の、上下方向に長い(ドア付近は従来の三角形)つり革(仕様)を使用している。 また、やE231系などでも、優先席付近のつり革に限り同タイプのつり革(色は黄色など)に交換されている。 では、ウグイス色のつり革が採用されている。 の6ドア車では期間限定でベルトが緑で持ち手が黄色の菜花色にしたつり革にしている。 の系統で、かつては春や秋の行楽シーズンに優等列車の分割があったことから、案内をしやすくするために付属編成でつり革の色を黄緑色に変えていたが、現在は普通の白色に戻されている。 のリコ社で開発されたことからこの名前があり、握りにはストラップがなく、使われない時にはコイルの力で車体の外側を向いて跳ね上がるようになっていた。 車両の揺れで吊り手がや手すりにぶつかる不快感が無く、乗客がつかまった際、前後方向に揺れないために安定性が保てるという利点もあり、特に高加減速度で運転する路線に向いているとされる。 また、東京地下鉄道では出火対策として車内から可燃物を排除する観点から、当時主流であった製の吊り輪に代えて導入したとされている。 なおこのリコ式に類似したものとして、コイルばねの力で跳ね上がる全金属製 の掴み部材を、後年で用いた事例がある。 NYCTA 用 R30形電車の車内 設置 [ ] つり革自体の価格は新品で2500円前後 、中古でも100 - 200円程度とのこと。 で助かった乗客の証言から、つり革や手すりが被害の軽減に役立った実態が明らかになっている。 首都圏の鉄道各社はラッシュ時の安全対策でつり革などの増設を積極的に進めているが、関西の鉄道ではつり革の数が少なく、新型車の導入に伴って逆に握り棒などを撤去した例もある。 2015年秋には車内から大量の吊革が盗難されており、中には引きちぎられたものもある 設置方法 [ ]• を嚆矢として、1990年代末期以降では長さの異なるつり革を互い違いに配置し、子供など背の低い利用客に配慮した例も増えている。 似た例ではE531系やE233系で、優先席部分のつり革取り付け部のパイプの高さを低く設置した事例がある。 路線バスなどでは、電車より車体が小さく、またツーステップ車などでは天井までの高さも低かったためか、鉄道車両用に比べて握りが細く輪の直径も少し小さめのつり革が使用されることが多い。 また、起動停止が頻繁な路線バスでは前後に大きく揺れないようにつり革2本に輪を1つつけ、三角形の固定をする事例(・における「V型つり革」)がある。 京阪式跳ね上げ吊り手 () においては、ドアスペース上のつり革をどのように設置するかがしばしば課題になる。 というのは、つり革を設置した場合、混雑時にはつり革を持つ乗客が壁になり、スムーズな乗降を妨げる可能性があるためである。 国鉄・JRはこの点について長らく「邪魔になるつり革を極力設置しない」という方針をとっていた。 国鉄時代、以前の電車ではつり革の代わりに出入り口広場の中央につかみ棒()を設置し、やでは進行方向と平行(方向)にはつり革を設けず、それを横切る形(方向)で高い位置につり革を取り付けていた。 その後の形式ではドアスペースのつり革自体を設置していないものもある。 しかし、走行時につかまるところが何もないことを不安視する意見が増え、後に改造して高めのつり革を取り付けている。 の一部車両やでは、ドアスペース上のつり革を円形に配置することで混雑の緩和を試みている。 他の大手私鉄などでは、出入りする際に頭に当たらないよう、高めのつり革を進行方向と平行に設置している例が多い。 では「持たないときはバネで跳ね上がる吊り手」をドアスペースに設置した形式 がある。 これはとストラップ式を組み合わせたもので、腕の付け根に組み込まれたコイルばねをねじり方向に使うことで跳ね上げ力を得ている。 手で引き下げることで通常の吊り手と同じ高さとなるため、取り付け位置が高いだけのつり革に比べると、乗降の邪魔にならない点は同じでも、持つのは楽になる。 ただし利用者の身長が低い場合は届かない(使えない)という短所もある。 このつり革は京阪が特許を取ったため、基本的に同社でしか見られないものであり、他社では一時期京阪線に乗り入れていた、での試用(のち撤去)にとどまっている。 なお、以降は普通の短いつり革に変更されつつある。 脚注 [ ] []• 231-240, :• NIKKEI STYLE. 2019年2月10日閲覧。 - 南海電鉄、2018年1月16日閲覧• sippo. 2019年7月1日閲覧。 その他、東京都営地下鉄の車両でも採用されている。 一見、のような形にも見える。 (グッドデザイン賞公式ウェブサイト 2018年1月16日閲覧)• (相鉄グループ 2016年9月29日)• 西武鉄道. 2014年11月3日時点の [ ]よりアーカイブ。 2014年11月3日閲覧。 J-WAVE NEWS. 2013年9月20日. 2014年11月3日閲覧。 ふじのくに文化資源データベース. 静岡県文化・観光部文化政策課. 2014年11月3日閲覧。 2013年7月29日. 2014年11月3日閲覧。 2014年1月28日. 2014年11月3日閲覧。 - 首都圏新都市鉄道ニュースリリース 2008年5月28日 2ページ目で「優先席部分の吊革の色を黄色に変更」と言及している。 急ブレーキの際に折れることはない材料強度がある• 初期更新車、、未更新車、に設置されている。 なお、2200系初期更新車は全3本だが廃車が進み、残っているのは2225Fの1本のみとなっており2018年9月現在も運行中。 関連項目 [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するメディアがあります。

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つり革「触りたくない」女性は5割超? いま注目を集めているアイデア商品とは、つり革専用の携帯グリップ「GripPon(グリッポン)」だ。 手とつり革の間に挟み込むだけで「素手でつり革をふれなくて済む」というシロモノで、素材には抗菌材を練り込んだ樹脂を使用している。 開発したのは、樹脂製品を扱う創考テクノ(神奈川県座間市)。 希望小売価格は700円(税別)だ。 2016年7月の発売から3か月で2000個以上を売り上げるなど、若者層を中心に徐々に評判を広げている。 商品を考案・開発した創考テクノの代表取締役社長は11月18日のJ-CASTニュースの取材に、 「以前、電車に乗っているときに、つり革を掴まなかったために転んでしまった女性がいました。 彼女に『なぜつかまないのか?』と聞いたんですが、その答えが『汚いから触りたくない』だったんですよ」 と話す。 こうしたエピソードが、社長が「グリッポン」を開発するきっかけになったという。 実際、開発にあたって普段電車を利用する500人以上の女性にアンケートをとったところ、半分以上が「危ないからつり革を掴みたいが、できれば触りたくない」と回答。 さらに、全体の3割近くの女性は、 「つり革は絶対につかまない」 と答えたという。 「くしゃみ抑えた手でそのまま・・・」 実際、ネット上をみても「つり革を触りたくない」派からの投稿が数多く寄せられている。 ツイッターには、 「なにか間にはさまないとつり革なんて触れない」 「とっさに掴んだつり革がぬるぬる これでつり革恐怖症が増した」 「くしゃみ抑えた手でそのままつり革持つの見てしまった」 など実体験を交えた書き込みが毎日のように寄せられているのが現状だ。 「絶対につかまない」と宣言しているユーザーも数多く出ている。 とはいえ、ここ最近では「抗菌仕様」のつり革が主流になりつつある。 実際、つり革などの鉄道車両を制作する総合車両製作所の担当者は取材に対し、「現在のつり革は基本的に抗菌仕様になっている」と話す。 なお、花王が運営するウェブマガジン「マイカジ」が15年5月19日に公開した記事の中で、衛生微生物研究センター所長の李憲俊(り・のりとし)氏は、 「基本、『抗菌』のつり革には菌が繁殖しづらい場所なので、神経質になる必要はありません」 とコメントしている。

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電車のつり革、素手で触れない 「不衛生だからムリ」派急増: J

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JR西日本の321系や207系に導入される新型の「吊り手」 画像提供:JR西日本 ところで、首都圏の電車だと「吊り手」よりも「吊り革」と呼ぶことのほうが多い。 「走行中は危険ですので、吊り革や手すりにおつかまりください」という車内放送もよく聞く。 でも実際のところ、「吊り革」は革製ではない。 輪の部分はプラスチックで、帯の部分はナイロン繊維を樹脂でコーティングしているそうだ。 そうは言っても、「吊り革」と呼ばれるくらいだから、昔は革製だったはず。 では、いつまで革製だったのだろうか? 筆者自身の記憶をたどっても定かではない。 子供の頃から革製ではなかった気がする。 戦時中には姿を消していた!? いくつか文献を当たってみたが、はっきりしない。 たしかに戦前の車両には、文字通り牛革製の「吊り革」が使われていたようだ。 だが戦時中、物資不足の影響で牛革が消えてしまった。 そこで代用品として荒縄などが使われていたらしい。 日本では戦時中からポリ塩化ビニールの生産が始まっていたため、戦後になっても吊り革は牛革に戻ることなく、そのまま合成樹脂製へ移行したと考えられる。 のモチーフにもなった旧1000形。 当時では珍しい全鋼製で、乗客が快適に過ごせるよう随所に工夫が 画像提供:東京メトロ ちなみに地下鉄の場合、1927 昭和2 年に東京地下鉄道が開業した当初から革製ではなかった。 旧1000形では、「リコ式」と呼ばれる金属製の吊り手を採用していた。 使用しないときはバネの力で網棚側に固定され、ぶらぶらしないので輪が網棚とぶつからず、静かな吊り手だと好評だったらしい。 その一方で、乗客が使い終わった後に吊り手が跳ね上がり、他の客の頭に当たるなどの理由で、苦情も多かったという。 革製を使わなくなった背景に、あの鉄道事故が 戦前の電車の吊り革に使用されたという牛革は、いまでは高級バッグにも使われている。 ならば、新しく牛革製の吊り革を採用すれば、通勤電車も高級感が出てくるかも……、と思ったものの、残念ながらそうはいかない。 吊り革はもう革製には戻れない。 そのきっかけとなったのが、1956 昭和31 年、当時の運輸省が、電車の火災事故対策に関する通達を出したこと。 その背景には、1951 昭和26 年の桜木町事故など鉄道火災事故が続いたことが挙げられる。 桜木町事故は架線工事のミスで架線が垂れ下がり、電車の屋根に接触し、火花が引火して電車が全焼。 死者100人以上の大惨事に。 当時の電車は油性塗料を使用し、内装もベニヤ板など木製の部分が多く、車両自体が燃えやすかった。 加えて、乗客がドアを開ける仕組みがなく、電車のつなぎ目に通路もなく、窓の開口部も小さかった。 そのため乗客が脱出できず、多くの犠牲者を出す結果となってしまった。 これらの事故と国からの通達を踏まえ、鉄道車両の素材は燃えにくいものへと移行していく。 吊り革も例外ではなく、燃えにくく加工された合成樹脂が使われるようになった。 大量生産でコストが下がったため、地下鉄だけではなく、すべての吊り革が同様の素材になっていった。 「吊り革」「吊り手」に代わる呼び名を考えてみた だからいま、「吊り革」という呼び名はふさわしくないかもしれない。 最近は「吊り手」のほか、「吊り輪」とも呼ばれているようだ。 あくまで個人的な意見だが、「吊り手」だと手がぶら下がっているような気がしないでもない。 「吊り輪」にしても、都心の電車には"三角型"もあるし、体操競技の名前でもあるので、ぶら下がって遊ぶ者がいそうな印象もある。 いっそのこと英語にしてみては? と思ったものの、吊り革を英訳すると「ストラップ」。 日本だと、なんだか携帯電話のアクセサリーみたいになってしまう。 ならば素材名を取って、「吊り樹脂」とか「つりプラ」とか……、それも変だな。 やっぱり、「吊り革」「吊り手」「吊り輪」あたりで手を打つとするか 笑。 予めご了承ください。 連載一覧 第124回 第123回 第122回 第121回 第120回.

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