映画 アパッチ。 「アパッチ」 Apache (1954) : なかざわひでゆき の毎日が映画三昧

バート・ランカスター

映画 アパッチ

解説 「荒野の決闘」のジョン・フォードがメリアン・C・クーパーと創立したアーゴシー・プロの第2回作品(1948)で、自ら製作・監督に当たった。 ジェームズ・ワーナー・ベラの原作を「レッド・リヴァ」のフランク・S・ニュージェントが脚色、西部劇を得意とするアーチー・スタウトが撮影、「駅馬車 1939 」「果てなき航路」のリチャード・ヘイゲマンが音楽を担当した。 主演は「炎の街」のジョン・ウェイン、「荒野の決闘」のヘンリー・フォンダ、「独身者と女学生」のシャーリー・テンプル、新人ジョン・エイガーで、その他「真珠」のペドロ・アルメンダリス、「果てなき航路」のウォード・ボンド、「男の敵」のヴィクター・マクラグレン、「ケンタッキー魂」のジャック・ペニック等、フォード作品常連や、アイリーン・リッチ、アンナ・リー、ディック・フォーラン、ガイ・キッビー等が助演している。 1948年製作/アメリカ 原題:Fort Apache 配給:セントラル ストーリー 南北戦争で指揮官として失策したサースデイ将軍(ヘンリー・フォンダ)は大佐に階級を下げられ、インディアンとの紛争の絶えなかったフォート・アパッチの守備隊の司令官に任命された。 彼は娘のフィラデルフィア(シャーリー・テンプル)を伴い赴任する。 サースデイ大佐は無骨一点ばりの人間で、フォート・アパッチ守備隊に古くからいるヨーク大尉(ジョン・ウェイン)や、コリングウッド大尉とも、しばしば意見を衝突させた。 大佐はこの地方の脅威アパッチ族を平定して武名をあげ、1日も早く将軍に復位することを夢見ていた。 だからインディアンの情勢に詳しいヨーク大尉の計画に反対し、兵隊に毎日激しい訓練を課すのだった。 部隊の古参軍曹の伜であるオルーク中尉(ジョン・エイガー)は若く凛々しかったので、いつしかフィラデルフィアと愛し合うようになっていた。 サースデイ大佐は互いの家柄がちがいすぎると娘に警告を与えるが、オルーク軍曹夫人(アイリーン・リッチ)の努力により大佐の心も解け、2人の結婚式が賑やかに行なわれた。 コリングウッド大尉はインディアンと講和を提案するが、折から軍事物資輸送の駅馬車がインディアンに襲撃されたため、大佐は一挙にアパッチ族の本拠を殲滅するべく出動を命じる。 インディアンの戦法を知るヨーク大尉の計画を無視して、大佐は操典どおりの作戦計画を立てるが、反対に部隊はインディアンの包陣攻撃を受ける。 サースデイ大佐をはじめ古強者は相ついで戦死を遂げ、ヨーク大尉はいったん後退を命ずるほかなかった。 ヨーク大尉はサースデイ大佐の勇戦を上司に報告し、再び整備された部隊を率い、大佐の葬い合戦にのぼるのだった。 本作は黄色いリボン、リオ・グランデの砦と1年ごとに製作された騎兵隊三部作の最初の作品です 流石はジョン・フォード監督でいちいち小ネタを挟んで来るので全く飽きさせません ジョン・ウェインは31歳で若さを感じます 珍しいことに中間管理職の役柄です それで、やってられねーよの雰囲気が強調される仕組みなわけです ヘンリー・フォンダは左遷されてくるダメ指揮官役で、実力を伴わない尊大なプライドの塊を見事に演じてくれます 取り巻く下士官や兵隊達もなかなかに芸達者ばかり その指揮官の娘役のシャーリー・テンプルがとても可愛いく空気を和ませてくれる良い演技力を示します 撮影も良く、雄大なモニュメントバレー、素晴らしい雲と大空の広がりを捉えています 1948年の作品ですから白黒は当然、画面も4:3の画面です しかし画角がとても広く感じられる のです 構図の作り方、構成力が見事な技量を示しています 特に終盤の決戦のシーンの見事さは筆舌に尽くし難いものです 指揮官とラッパ手が騎乗する馬が二頭横に並ぶシーン、そして横隊の全貌を捉え、ヨーク大尉を見上げるカメラと続き、前進の号令がかかり進みだす騎兵隊の一連のシーンは西部劇屈指の映像だと思い出ます 指揮官の無謀な作戦で壊滅する米軍、襲撃する圧倒的な人数の現地の民兵 それは120年後のソマリアと同じ構図です 正にブラックホークダウンの源流はここにあります そしてエピローグ 恐らく2年後のアパッチ砦に新聞記者達が取材に来ているシーンです 後任の指揮官に昇格したヨークは記者達に、戦死したサースデイ中佐を立派な人だと称え連隊の名誉を守ります そして指揮官以外の兵士達も忘れされるのではなく永遠に生きている、連隊と共に生き続けると語ります 月給13ドル、食料は豆と草、馬の肉も食わねばならぬ 酒を奪い合うくせに、水筒の最後の一滴は分け合う 時が流れようと大事な心はそこにある 彼らの軍人としての魂は引き継がれていく、と そのメッセージはブラックホークダウンでラストに生き残った二人の兵士が語るメッセージと同じものです そして指揮官の娘を妻としたオルーク少尉との間に生まれた幼児を抱き上げるのです 若い世代の安全を守り、未来を作り上げる為に連隊は存在しこれからも永遠に働き続けるのだというメッセージを持って終わるのです それをジョン・ウェインが語り、名付け親になっている子供を抱き上げるからこそ説得力があるわけです 連隊を否定すれば、若い世代もその子供達の未来も、なにもかも無に帰る外ないのです だからラストシーンはジョン・ウェインが先頭に立って進む騎兵隊のシーンで終わるのです 自分が生まれた翌年の作品である。 当然、リバイバルも含めスクリーンでは観ていない。 1876年のカーター中佐率いる第七騎兵隊の全滅がモデルで、大筋は次のようになる。 この「アパッチ砦」では功を焦る愚かな司令官の無謀な作戦によって、軍の壊滅という取り返しのつかない事態を招く。 失策は己の命ばかりか、何十、何百という部下の命を無駄にする。 下の者から「もう、やめましょう」とは言えない時代だ。 そういう時代があったことを肝に銘じた上で、今の平和をありがたく思う。 信望を得ることの難しさ、撤退する勇気の大切さをテーマにした今作、このあと作られた「黄色いリボン」「リオ・グランデの砦」に比べ、遊びが少なくシリアスな作りになっている。 主役のジョン・ウェインの役どころが、上官に押さえつけられる小隊長という立場で、指揮官を演じたほかの2本と設定が大きく異なる。 西部劇としての見せ場は騎兵隊の幌馬車がアパッチの襲撃から逃れるシーン。 疾走する幌馬車の幌が風を巻き込んですっかり剥がれ、丸い骨だけが残った状態になるがまだ逃げる。 スピードは限界を超え、蛇行する馬車に転倒するのではないか、あるいは車輪が外れるのではないかとハラハラする。 と同時に、特撮無しの実写の迫力に唸らせられる。 ドラマでは新任のサースデイ中佐の娘フィラデルフィアと、マイケル・オローク中尉の恋の行方が気になるところ。 シャーリー・テンプルが小っちゃくて利口そうな瞳がくりくりして可愛らしい。 オローク中尉の父、古参のオローク軍曹は息子より階級が下になったものの、やはり息子が気掛かりで何かと画策する親心を見せる。 同じ軍曹のマルケヒー。 演じるヴィクター・マクラグレンが騎兵隊3部作すべてで観る者を和ませる大きな存在になる。 モノクロでも大地と雲の美しさを感じる。

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アパッチ : 作品情報

映画 アパッチ

アパッチ砦の紹介:1948年アメリカ映画。 南北戦争時代、サーズデイ中佐は先住民族アパッチとの間に不穏な空気が流れる前線の砦に赴任します。 「いつか何かを成し遂げる」そんな野望をもつ彼はアパッチ砦に何をもたらすのか? 監督:ジョン・フォード 出演:ジョン・ウェイン(カービー・ヨーク大尉)、ヘンリー・フォンダ(サースデイ中佐)、シャーリー・テンプル(フィラデルフィア・サースデイ)、ジョン・エイガー(マイケル・オローク中尉)、ワード・ボンド(オローク軍曹)、ジョージ・オブライエン(サム・コリングウッド大尉)、アンナ・リー(エミリー・コリングウッド)、アイリーン・リッチ(メアリー・オローク 、グラント・ウェザース(サイラス・ミーチャム)、ほか 目次• アパッチ砦のネタバレあらすじ:起 舞台は南北戦争時代のアメリカ、サースデイ中佐は人事異動で先住民族との抗争が絶えない前線の砦の指揮官として赴任することになりました。 中佐は娘フィラデルフィアと共に任務地であるアパッチ砦へと向かいます。 中継地点でアパッチ砦との連絡が取れないことを知る中佐。 しかし偶然、同じ砦に向かうマイケル・オローク少尉と出会います。 オローク少尉の任官は以前より決まっておりアパッチ砦からの迎えもありました。 上官であるサースデイは自身の迎えはないのかと憤慨しますが娘のフィラデルフィアは若く誠実そうな青年マイケルが気に入ったみたいです。 その日のうちにサースデイ達はアパッチ砦に到着することが出来ました。 着任後、サースデイは引継ぎ処理に追われます。 もともと砦の前任者コリングウッド大尉とは懇意の仲であり引継ぎ自体は問題なく終わりそうです。 一方マイケルはアパッチ砦に住む両親と久しぶりの再会を果たしました。 父は軍曹であり母メアリーは父と共に砦で暮らしていました。 マイケルの父オローク軍曹は古参の下士官であり他の下士官とともに砦の要といえる存在でした。 それから数日、マイケルは砦関係者への挨拶回りでフィラデルフィアと再会します。 アパッチ砦のネタバレあらすじ:承 挨拶回りでサースデイのもとを訪れたマイケルは娘のフィラデルフィアに気に入られます。 またマイケルのほうも美しいフィラデルフィアに好意を持ったようでした。 砦での生活はのどかなものでしたが先住民族の脅威を考えれば何一つ怠ることはできません。 補充兵の訓練や周囲の警戒などいくら備えても充分とはいえないのです。 しかしこの地は他の地域と比べてあまり強いとはいえないアパッチ族の領域であり襲撃があると本気で考えているわけではありません。 少なくともサースデイはそのような認識でした。 コリングウッド達前任者はアパッチ族は十分な脅威であることを知っていましたがこれまでの戦績からサーズデイに説明しあぐねていました。 そんな中フィラデルフィアと遠乗りに出かけたマイケルは電信用の電線が破壊されているのを発見します。 また修理に出かけたはずの兵の死体も見つけます。 フィラデルフィアの安全を考慮しすぐに砦へと帰還したのでした。 電線の破壊と修理係の死亡を報告されたサースデイはマイケルに対し娘を外に連れ出したことを咎めながらも対策を練ります。 電線が切断されていては砦自体が孤立する可能性があります。 マイケルと他3名に電線修理に向かうよう命令を下すサースデイ。 またサースデイ自身は小隊を率いてマイケルの後を少し離れて進んでいきます。 マイケル達は破壊された現場に到達しますが先住民の待ち伏せに遭います。 アパッチ砦のネタバレあらすじ:転 待ち伏せを受けたマイケル達は全速で逃走を開始、先住民側もそれを追いかけます。 しばらくの逃走劇のあと、マイケル達の前に小隊を率いるサースデイが現われ先住民らへ突撃しその戦いは終わります。 比較的温厚だった先住民達が何故襲撃してきたのかを探るサースデイは連発銃や酒を先住民に売りつけていたミーチャムという男に行き着きます。 先住民達は政府が派遣した役人ミーチャムのところから連発銃や酒を仕入れていました。 そもそも政府の官僚は先住民を堕落させ追い詰める裏工作を行っていました。 そしてその方針に気づいた先住民はそれまでの中立的立場を翻し反撃に出たのです。 ミーチャムを捕えたサースデイは部下のヨーク大尉から先住民側の有力者コチーズと話すことを提案されます。 コチーズはこれまでの戦いで華々しい戦果を上げた先住民の実力者でした。 ヨーク大尉は通訳に1人兵を連れ先住民の拠点へと馬をとばします。 ヨーク大尉が旅に出て数日、マイケルとフィラデルフィアはサースデイに結婚したいことを告げますが父としてそれを一蹴されます。 そんな折、下士官を集めたダンスパーティーが開かれることになります。 盛大なパーティーになりましたが途中で帰還したヨーク大尉の報告によりお開きとなります。 話し合いにより解決する約束をとりつけた来たヨーク大尉の前でサースデイは連隊全軍を召集、コチーズ一族を強襲すると言い出します。 アパッチ砦の結末 連隊を引き連れ出撃したサースデイ中佐でしたが約束の場所には先住民族が既に陣を張っていました。 連隊規模のサースデイ率いる騎兵隊に対し先住民族の兵力は約4倍。 容易い相手ではないと悟ったサースデイはヨーク大尉に約束通りの交渉を申し込むように命じます。 アパッチ族族長コチーズとの交渉は難航します。 当初、戦争に否定的だったアパッチ族を怒らせたのはアメリカ政府が送り込んだミーチャムでした。 ミーチャムが彼らの居留地で病気を撒き散らし悪辣な裏工作をしていることを話しミーチャムを退去させなければ戦争も辞さないと告げるコチーズ族長。 しかしサースデイはミーチャムの処遇は政府管轄であり自分ではどうにもならず話し合いでの解決は決裂と判断、アパッチ族が居留地に帰らないならば攻撃すると突っ放します。 本来なら引き返せたはずの道でしたがサースデイには野心とプライドがあったのでした。 それゆえヨーク大尉の進言を無視、大尉は後方送りにされます。 そして無謀な突撃を敢行、その結果はアパッチ族の勝利で終わりました。 大勢が決したためアパッチ族は後方部隊への攻撃を控えヨーク大尉達の降伏を受け入れました。 マイケルは戦闘前にヨーク大尉の采配で後方部隊へ行っていた為助かりました。 しかしマイケルの父や友人の古参兵、多くの前線にいた兵は壊滅。 サースデイ中佐は最期まで指揮を執り続けましたがアパッチ族の突撃により戦死。 転任が決まっていたコリングウッド大尉もまた戦死しました。 エンディング マイケルはこの戦いを生き延びファラデルフィアと結婚。 ヨーク大尉もまた連隊指揮官となりました。 以上、映画アパッチ砦のあらすじと結末でした。

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アパッチ砦 : 作品情報

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解説 「荒野の決闘」のジョン・フォードがメリアン・C・クーパーと創立したアーゴシー・プロの第2回作品(1948)で、自ら製作・監督に当たった。 ジェームズ・ワーナー・ベラの原作を「レッド・リヴァ」のフランク・S・ニュージェントが脚色、西部劇を得意とするアーチー・スタウトが撮影、「駅馬車 1939 」「果てなき航路」のリチャード・ヘイゲマンが音楽を担当した。 主演は「炎の街」のジョン・ウェイン、「荒野の決闘」のヘンリー・フォンダ、「独身者と女学生」のシャーリー・テンプル、新人ジョン・エイガーで、その他「真珠」のペドロ・アルメンダリス、「果てなき航路」のウォード・ボンド、「男の敵」のヴィクター・マクラグレン、「ケンタッキー魂」のジャック・ペニック等、フォード作品常連や、アイリーン・リッチ、アンナ・リー、ディック・フォーラン、ガイ・キッビー等が助演している。 1948年製作/アメリカ 原題:Fort Apache 配給:セントラル ストーリー 南北戦争で指揮官として失策したサースデイ将軍(ヘンリー・フォンダ)は大佐に階級を下げられ、インディアンとの紛争の絶えなかったフォート・アパッチの守備隊の司令官に任命された。 彼は娘のフィラデルフィア(シャーリー・テンプル)を伴い赴任する。 サースデイ大佐は無骨一点ばりの人間で、フォート・アパッチ守備隊に古くからいるヨーク大尉(ジョン・ウェイン)や、コリングウッド大尉とも、しばしば意見を衝突させた。 大佐はこの地方の脅威アパッチ族を平定して武名をあげ、1日も早く将軍に復位することを夢見ていた。 だからインディアンの情勢に詳しいヨーク大尉の計画に反対し、兵隊に毎日激しい訓練を課すのだった。 部隊の古参軍曹の伜であるオルーク中尉(ジョン・エイガー)は若く凛々しかったので、いつしかフィラデルフィアと愛し合うようになっていた。 サースデイ大佐は互いの家柄がちがいすぎると娘に警告を与えるが、オルーク軍曹夫人(アイリーン・リッチ)の努力により大佐の心も解け、2人の結婚式が賑やかに行なわれた。 コリングウッド大尉はインディアンと講和を提案するが、折から軍事物資輸送の駅馬車がインディアンに襲撃されたため、大佐は一挙にアパッチ族の本拠を殲滅するべく出動を命じる。 インディアンの戦法を知るヨーク大尉の計画を無視して、大佐は操典どおりの作戦計画を立てるが、反対に部隊はインディアンの包陣攻撃を受ける。 サースデイ大佐をはじめ古強者は相ついで戦死を遂げ、ヨーク大尉はいったん後退を命ずるほかなかった。 ヨーク大尉はサースデイ大佐の勇戦を上司に報告し、再び整備された部隊を率い、大佐の葬い合戦にのぼるのだった。 本作は黄色いリボン、リオ・グランデの砦と1年ごとに製作された騎兵隊三部作の最初の作品です 流石はジョン・フォード監督でいちいち小ネタを挟んで来るので全く飽きさせません ジョン・ウェインは31歳で若さを感じます 珍しいことに中間管理職の役柄です それで、やってられねーよの雰囲気が強調される仕組みなわけです ヘンリー・フォンダは左遷されてくるダメ指揮官役で、実力を伴わない尊大なプライドの塊を見事に演じてくれます 取り巻く下士官や兵隊達もなかなかに芸達者ばかり その指揮官の娘役のシャーリー・テンプルがとても可愛いく空気を和ませてくれる良い演技力を示します 撮影も良く、雄大なモニュメントバレー、素晴らしい雲と大空の広がりを捉えています 1948年の作品ですから白黒は当然、画面も4:3の画面です しかし画角がとても広く感じられる のです 構図の作り方、構成力が見事な技量を示しています 特に終盤の決戦のシーンの見事さは筆舌に尽くし難いものです 指揮官とラッパ手が騎乗する馬が二頭横に並ぶシーン、そして横隊の全貌を捉え、ヨーク大尉を見上げるカメラと続き、前進の号令がかかり進みだす騎兵隊の一連のシーンは西部劇屈指の映像だと思い出ます 指揮官の無謀な作戦で壊滅する米軍、襲撃する圧倒的な人数の現地の民兵 それは120年後のソマリアと同じ構図です 正にブラックホークダウンの源流はここにあります そしてエピローグ 恐らく2年後のアパッチ砦に新聞記者達が取材に来ているシーンです 後任の指揮官に昇格したヨークは記者達に、戦死したサースデイ中佐を立派な人だと称え連隊の名誉を守ります そして指揮官以外の兵士達も忘れされるのではなく永遠に生きている、連隊と共に生き続けると語ります 月給13ドル、食料は豆と草、馬の肉も食わねばならぬ 酒を奪い合うくせに、水筒の最後の一滴は分け合う 時が流れようと大事な心はそこにある 彼らの軍人としての魂は引き継がれていく、と そのメッセージはブラックホークダウンでラストに生き残った二人の兵士が語るメッセージと同じものです そして指揮官の娘を妻としたオルーク少尉との間に生まれた幼児を抱き上げるのです 若い世代の安全を守り、未来を作り上げる為に連隊は存在しこれからも永遠に働き続けるのだというメッセージを持って終わるのです それをジョン・ウェインが語り、名付け親になっている子供を抱き上げるからこそ説得力があるわけです 連隊を否定すれば、若い世代もその子供達の未来も、なにもかも無に帰る外ないのです だからラストシーンはジョン・ウェインが先頭に立って進む騎兵隊のシーンで終わるのです 自分が生まれた翌年の作品である。 当然、リバイバルも含めスクリーンでは観ていない。 1876年のカーター中佐率いる第七騎兵隊の全滅がモデルで、大筋は次のようになる。 この「アパッチ砦」では功を焦る愚かな司令官の無謀な作戦によって、軍の壊滅という取り返しのつかない事態を招く。 失策は己の命ばかりか、何十、何百という部下の命を無駄にする。 下の者から「もう、やめましょう」とは言えない時代だ。 そういう時代があったことを肝に銘じた上で、今の平和をありがたく思う。 信望を得ることの難しさ、撤退する勇気の大切さをテーマにした今作、このあと作られた「黄色いリボン」「リオ・グランデの砦」に比べ、遊びが少なくシリアスな作りになっている。 主役のジョン・ウェインの役どころが、上官に押さえつけられる小隊長という立場で、指揮官を演じたほかの2本と設定が大きく異なる。 西部劇としての見せ場は騎兵隊の幌馬車がアパッチの襲撃から逃れるシーン。 疾走する幌馬車の幌が風を巻き込んですっかり剥がれ、丸い骨だけが残った状態になるがまだ逃げる。 スピードは限界を超え、蛇行する馬車に転倒するのではないか、あるいは車輪が外れるのではないかとハラハラする。 と同時に、特撮無しの実写の迫力に唸らせられる。 ドラマでは新任のサースデイ中佐の娘フィラデルフィアと、マイケル・オローク中尉の恋の行方が気になるところ。 シャーリー・テンプルが小っちゃくて利口そうな瞳がくりくりして可愛らしい。 オローク中尉の父、古参のオローク軍曹は息子より階級が下になったものの、やはり息子が気掛かりで何かと画策する親心を見せる。 同じ軍曹のマルケヒー。 演じるヴィクター・マクラグレンが騎兵隊3部作すべてで観る者を和ませる大きな存在になる。 モノクロでも大地と雲の美しさを感じる。

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