お 慕い 申し て おり まし た。 お慕い申しております入間さま [mms(tamika)]

敬語 お慕い申し上げています の使い方

お 慕い 申し て おり まし た

日曜劇場 ドラマ「仁ーJIN-」のことです。 最終回、私は大号泣しました。 あんなにないたのは卒業式以来かも・・・? 「知恵袋」でもいろいろと感想が書かれていますが、皆さんはどう思いましたか? やっぱり、切なかったし、苦しかったし、かわいそうだったけど、でも、あれ以上の最終回はないと思います。 (原作を読んでいないもので。 ) 最後の『先生をお慕い申しておりました』で一番泣けました。 150年という時を経て、咲と仁は会えないし、見えないけれど、結ばれて・・・。 咲は頭が覚えていなくても、好きだと思った「気持ち」を「心」は覚えていたのですね。 記憶は歴史の修正力によってなくなるでしょうが、お互いの気持ちだけは永遠に残ると信じています。 そして、また仁はふつうの現代世界を死ぬまでいき続けるのだと思います。 「どんな結末だろう?」と思っていましたが、いざ終わると、「終わってほしくなかった・・・」と思ってしまいました。 やっぱり切ないですね・・・ でも、江戸の人々が傷つき、悲しみ、それでも笑顔で生き続けたからこそ、今の日本が、東京があるのだということを忘れずに、これからを生きて生きたいと思いました。 皆さんの感想をお聞かせください。 あと、まだ原作を読んでいないのですが、原作も読んどいたほうがいいですかね??? どちらも見たほうがおもしろいのでしょうか? 参考までにお願いします。 自分は原作の結末のほうがよかったです。 第一話のことが繰り返されたのは別にかまわないのですが、咲さんをはじめ、江戸時代の人々から仁先生の記憶が消え、仁先生の存在そのものが江戸時代から抹消されたのと、未来さんの手術を始めるとこで終わったのが納得できません。 この2点以外はドラマの最終回もよかったと思うのですが、この2点で台無しです。 ただ、質問者さんがドラマの最終回で感動したのなら、無理に原作を見る必要はないと思います。 原作とドラマの結末は異なっているので。 しかし、個人的には原作の結末も読んどいたほうがいいと思います。 原作では仁先生は元の江戸(1868年)にタイムスリップし、咲さんと結ばれてます! そんなに感動しているのならば、原作は読まない方が良いですね(笑)自分もドラマ共々、原作も凄く興味があったんです。 ストーリーや展開にではありません。 ラスト・・・終わらせ方に興味がありました。 自分は物語を書くうえで、「タイムスリップ」を題材にしたモノだけは絶対に択んではいけないと思っています。 必ず矛盾が発生し、つじつまが合わなくなりますから・・・ね(笑)そして原作の仁も、自分の期待を裏切りませんでした。 最悪です・・・ボロクソでした。 本当に、ガッカリしました。 ですからドラマの仁も、バカにして見ているトコロがあったんです。 ですが、思いもほかドラマの終わり方は綺麗?にまとめてあって・・・正直、驚いてしまいました。 たぶんドラマの終わり方としては、ベストに近いと思っています。 だから敢えて言わせて貰うのですが・・・今の感動をムダにしたくないのなら、原作は忘れた方が良いです。 仁は、ドラマとして創られ・・・原作は無いと思って下さい。 それがあなたの為です。 どんなに興味が湧いても、絶対に原作は読まないで下さい。 ドラマと原作は違います!この事実だけを胸に、思い出を綺麗なまま残しておくのをオススメします(笑).

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『JIN-仁- レジェンド』綾瀬はるかの手紙にネット大号泣!「何回見ても良いドラマ」(ネタバレあり)

お 慕い 申し て おり まし た

pixiv. pixiv. 勝手に書いたくせに、表紙をせびり…もといお願いし、すばらしいイラストをご提供いただきました。 pixiv. 最高ですよね。 ふつうにファンです。 架空のモブの視点で展開していく、ちょっとへんてこなお話です。 1話の時点では、表紙に描かれているよりだいぶ年少のふたりが登場します。 そうした年齢操作もの、並びに創作設定ものが苦手な方はご注意ください。 まあ、詳しくは作中で語り部からご案内があるかと思いますので、耳を傾けていただければと思います。 ではそろそろ物語が始まりますので、作者はこのへんで引っ込むことにしますね。 しかし敷地はぐるりと石積みの外壁で覆われており、中を覗き見ることはできないのが残念です。 こんなにもご立派な邸宅ですから、皆様に是非とも、御覧になっていただきたいものですが……。 まあもっとも、お優しい旦那様でありますから、見学されたいと申し出られる方がおられましたら、きっと中にお招きくださることでしょう。 この豪華さ。 もしも見知らぬどなたかが通りかかることがありましたら、迎賓館か何かと見紛うことに違いありません。 しかしこの一帯に住まう方々は、こちらのお屋敷にどなたがお住まいか、無論ご存知です。 こちらは古くは大正時代から続く名家。 近隣のワイナリーや工場等は、全てこちらの当主が経営されているものです。 ここから見渡す限りあたりいっぺん、敷地のおおよそは、こちらの旦那様が所有されているものなのですよ。 広大な門から敷地に足を踏み入れるとお出迎え致しますのは、大きな噴水のある広場。 四季折々の花々が咲き誇り、客人を鮮やかにもてなします。 庭師に剪定させた、旦那様ご自慢の植え込みは、木々が青々と生い茂る夏が特に美しい。 晴れた日にはお気に入りの楽団を招いて、こちらのお庭でチェロだのバイオリンだのを弾かせるのです。 談笑する客人方に紅茶を注いでいる私も、思わずその演奏に聴き惚れてしまいます。 噴水の広場から続く遊歩道を進むと、立派な玄関が見えて参ります。 なんとお客様、旦那様とお約束をしていらっしゃいましたか。 まだまだご紹介したいところが沢山あるのですが……それは失礼いたしました。 そちらはまたお時間がありましたら、是非お帰りの際にでもご覧くださいませ。 それでは中へご案内差し上げますね。 ああそちら、段差がございますのでお気をつけ下さいませ。 さあ、中へどうぞ。 巨大な螺旋階段が目を引きますね。 真っ赤な絨毯の敷かれた、曲線のデザインが美しい階段です。 並ぶ木枠の窓から、木漏れ日が差し込むのが美しいでしょう。 こちらはイギリスの有名な建築家が設計した物でして、旦那様もお気に召していらっしゃるのですよ。 私はこちらのお屋敷に勤めております執事でございます。 お約束の時間まではまだ幾分かお時間がありますので、応接間までご案内致しますね。 さあ、どうぞ奥まで。 ところでお客様、紅茶はお好きですか? [newpage] 旦那様はお忙しいお方だ、しかし約束はきちんと守られる。 先ほどご案内しましたのは、古美術の外商でした。 お約束の時間よりも幾分か早く来訪されたので、旦那様がいらっしゃるまでの間、しばし客人用の応接間でお待ちいただく運びとなりました。 玄関の黒電話から、取引先と会食をされているお店にご連絡を差し上げましたら、旦那様は幾分か前に出られたとのこと。 あすこは、さほど離れておりませんし、裏道を知り尽くした熟練の運転手をお使いですから、恐らく約束の時間きっかりに到着されることでしょう。 客人にその旨をお伝えしましたところ、 「構いませんよ。 こちらには貴重なものばかり並んでいますから、眺めるだけで心が弾みます。 むしろ幾らでもお待ちできますのに」とまぶしそうに目を細める。 そうして紅茶の香りを楽しみ、目を輝かせながら、お部屋に飾られた調度品や名画の数々を眺めておられました。 ひとつひとつご案内して差し上げますと、 「あなたは随分とまた、こちらのお屋敷がお好きなのですね」と、客人はにこやかに微笑まれました。 このお屋敷には、お抱えの料理人やら、掃除を致します召使いやらが、数多く勤めております。 しかしそうした面々の中でも、こちらに住み込みで働いておりますのは、後にも先にも、この私ひとりきりなのです。 それを「大変な苦労だ」と案じて下さる方も時折いらっしゃいますが、私にはそうは思えません。 あいにく妻子も居らず、取り立てて親しい友もございません、なんとも寂しい身です。 無論、そうした内情までは客人には申しませんが、私にとって執事というこの職務は、己の人生そのものなのでありました。 ですから私は先の問いに、自信を持ってこうお答え致しました。 「ええ。 お慕い申し上げておりますよ。 こちらのお屋敷も、旦那様も……そしてもちろん、ご家族のことも。 」 [newpage] 螺旋階段の手すりを磨くのが、私の朝の日課の中でもとびきりお気に入りの仕事です。 細々とした掃除は本来召使いが行うものなのですが、こちらの手すりだけは、私の手で磨き上げたいのです。 固く絞ったクロスでサッと拭いたあとに、蜜蝋のワックスを少量ずつ、表面に塗布してゆきます。 少し置いてから乾いたクロスで拭き上げると、艶やかな光沢を取り戻す。 実にため息が出るほどの美しさです。 屋敷の二階へ参りますと、重厚な扉が出迎えます。 先代の大旦那様がお亡くなりになられた際に、当代の旦那様が職人を呼び寄せて作らせましたのが、こちらの扉でした。 『ブラックウォルナットという天然の材木を用いましてね。 世界三大銘木のひとつでございますよ。 』 職人がそう申し上げていたのが思い返される、しっとりとした手触りの良さです。 もう10年以上前になりますか。 あの時のやりとりは、未だにはっきりと憶えております。 なにせ旦那様が、『とびきり上質な素材で、細部までこだわって作りたい』とおっしゃっていたのです、忘れようがありません。 職人が献上した材木を手のひらで撫でた旦那様は、たっぷりとした髭を指先で弄りながら、『これは良い。 縞模様の木目が美しいね』と、たいそうお気に召した様子でいらっしゃいました。 経年と共に艶を増すらしいこの材木は、職人がわざわざ海外から取り寄せたものであります。 旦那様はやはり、このお部屋の扉だからこそ、そこまでこだわって作らせたのでしょう。 私は触れる度に、背筋が伸びるような思いがするのでした。 耳をそば立てて、じっと中の様子を伺います。 扉に刻み入れられた、細やかな小鳥の造形を指先でそっとなぞります。 [newpage] 「失礼致します……坊っちゃま。 「さあ、もうあんなにも日が高く出ていらして。 幾らお休みと言えど、いつまでも寝ていては困ります。 そのようなねぼすけさんでは、旦那様もさぞ呆れることでしょう」 もそもそと動く羽毛布団。 薔薇の刺繍が施されたシーツがひょこひょこと跳ねる。 ひそひそひそ、と小声で何かを囁き合うようなお声が、中から漏れ聞こえていらっしゃいます。 こうなればいつもの手を使う他ありません。 「はあ。 ……では仕方がありません、紅茶を入れて差し上げましょう。 朝食は焼きたてのパン・ド・ミだそうですよ?」 「ほんとう!? ねえ、ゆたか! 早く行こうよ-!」 もこもこ! と、ふくらみの内のひとつが大きくなりました。 やはりお気に召すと思いました。 これでおふたりも布団から出られるはず。 ……ところが、そうは上手くいかず。 「えー。 やだよ。 おれはまだ寝てたいもん」と、渋るもう一つのお声がございました。 大抵の場合ですと、朝食のメニューをお伝えすれば、おふたり揃って飛び起きていらっしゃるのですが。 どうやら豊さまは、今朝はまだ眠たい様子です。 ひょっとして昨晩も、遅くまで起きていらっしゃったのかもしれません。 昨夜最後に私がこちらの部屋の前を通りましたのが23時頃。 電気は消えておりましたが、なにやらひそひそとお話する声が聞こえておりましたから。 かくなる上は、最終手段です。 「いい加減、起きていただかないと困ります。 私まで旦那様に叱られてしまうのですよ。 」 困ったようにそう申し上げますと、がばり! と布団をはねのけて、むくむく!と飛び起きるおふたり。 「やだあ! なんでじいやが怒られるのお!」 「そ、そーだよっ! ほらっ、おれたち、ちゃんと起きたからっ! すぐお着替えもするからっ!」 ベッドからぴょこんと飛び出して、おふたりはすぐにパジャマを脱ぎ捨て、お召し物をお着替えになられました。 感心、感心。 これでもう少し早くお目覚めになられれば、言うことはないのですがね。 「ほらいそげっ、しょお! もたもたしてっと、焼きたてのパン、ぜんぶおれがたべちゃうぞ!」 「ま、待ってよお。 あ、ゆたか! そのシャツは……ぼくのだ!」 「っへ???? ……うーわ、ほんとだあ。 しょーがないなあ、返してしんぜよう〜!」 身ごしらえを整えられたおふたりは、代わりばんこにお互いのリボンタイを結び合います。 どんなに首尾よくお着替えになられても、こればっかりはどうも、ご自身では上手く結べないようなのです。 まるでとっておきのプレゼントにリボンをかけるかのように、おふたりは急に押し黙って、お互いのリボンタイを結びます。 「「……できたあ!」」 と、重なる声。 にんまりと笑みをこぼし、おふたりは並んで立ち、こちらをじいっと見つめていらっしゃいます。 きらきらとしたそのひとみは、どんなに高価な宝石よりもお美しい。 思わずため息をついてしまいそうなほどの輝きです。 私がお仕えする旦那さまのご子息であり、この私が人生をかけて、命に代えてでもお守りしたいと考えております、たったふたつの宝石です。 むふう、と鼻息をもらし、両手を腰に当てながら、豊さまは口を大きくひらき、声を上げました。 「ねえ、じいや! なんだか冷えるから、紅茶が飲みたいなーっ!」 すると翔さまは、ふいに私の方に向き直り、おずおずとお話になります。 「ねえ……。 ぼくたち、がんばってお着替えしたよ……? だ、だから、じいや、お父さまに、おこられたりしないよね……?」 『あっ、やべっ』という、豊さまの一瞬の表情の変化を、もちろん私は見逃しませんでした。 しかし彼は別段、頭の回転が早くていらっしゃる。 すぐさま眉をひそめて、 「そ、そーだよ! じいやがおこられるとか、おれら、ぜったいぜったいやだもん!!!」と、ぷくぷくと頬をふくらませます。 ……もちろん、そのようなことはございませんよ。 おふたりのご準備は、見ていて惚れぼれする程の手際の良さでしたから。 さあ、旦那さまも下でお待ちですよ、参りましょう。 すぐに紅茶をいれましょうね」 私がそう申しますと、 「やったー!」と翔さまがぴょこんと跳ね、 「よっしゃー!」と豊さまは、すぐさま私に抱きついてきます。 身長も同じ。 体重も同じ。 双子ですから、そっくりで見分けがつかないとおっしゃる客人もいらっしゃるほどです。 体格が同じですから、お洋服を取り違えてしまうこともしばしば。 そこで豊さまは緑色、翔さまは赤色を基調に、お洋服や持ち物の色を分けているのですが、それでも豊さまは間違える。 先ほどもあったように、お洋服の袖を通してから、翔さまに指摘されてしまうこともございます。 それもまた一興。 実にほほえましい日常の一場面です。 しかしこのおふたりは、表面的には似ているように見えていても、もう少し奥まった部分においては、全く異なる性質を持ち合わせいることに、私は気付いておりました。 「じいやの紅茶、おいしいからねえ。 よかったねえ。 」と目を細めます。 そしてその両手を、所在なさげに、こっそりとポケットに突っ込むのです。 「……そうですね。 それでは、とびきり美味しい紅茶をお入れしましょう。 ……翔さま、お褒めいただきありがとうございます。 そのようなあたたかいお言葉を賜りましたので、腕を奮って準備いたしますからね」 そうお声をかけますと、翔さまはポケットから両手を出して、ちょっこりと一歩前に踏み出します。 そうしてただひとこと、「……はい!」と、満足そうに笑みを浮かべて、こっくりとうなずくのでした。 寝室を出たおふたりは、私が磨いた手すりにしっかりとつかまりながら、跳ねるようにして螺旋階段を降りて行きます。 その小さな手が触れると、蜜蝋で磨き上げたその手すりが、なおのこと美しく輝くように見えてなりません。 今日の茶葉は、アッサムにセイロンを加えた、特製のブレンドティーにいたしましょう。 紅茶の色味が濃くて美しく、ミルクを入れてもしっかりと、茶葉の風味が感じられるのです。 焼き立てのパンの匂いが漂ってきました。 なんと満ち足りて、美しい時間なのでしょう。 食べカスすら残っていなかった。 きっとあれは、何者かが食べ尽くして、何処ぞの小鳥がついばんでしまったのでしょうね。 「……さあ、紅茶が入りましたよ。 今日はお天気が良いですから、お庭に出ましょうね。 」 私はただ、その愛すべき二羽の小鳥たちに、やわらかく微笑みかけるのでした。

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橘咲はお慕い申しておりました【仁の最終回】

お 慕い 申し て おり まし た

pixiv. pixiv. 勝手に書いたくせに、表紙をせびり…もといお願いし、すばらしいイラストをご提供いただきました。 pixiv. 最高ですよね。 ふつうにファンです。 架空のモブの視点で展開していく、ちょっとへんてこなお話です。 1話の時点では、表紙に描かれているよりだいぶ年少のふたりが登場します。 そうした年齢操作もの、並びに創作設定ものが苦手な方はご注意ください。 まあ、詳しくは作中で語り部からご案内があるかと思いますので、耳を傾けていただければと思います。 ではそろそろ物語が始まりますので、作者はこのへんで引っ込むことにしますね。 しかし敷地はぐるりと石積みの外壁で覆われており、中を覗き見ることはできないのが残念です。 こんなにもご立派な邸宅ですから、皆様に是非とも、御覧になっていただきたいものですが……。 まあもっとも、お優しい旦那様でありますから、見学されたいと申し出られる方がおられましたら、きっと中にお招きくださることでしょう。 この豪華さ。 もしも見知らぬどなたかが通りかかることがありましたら、迎賓館か何かと見紛うことに違いありません。 しかしこの一帯に住まう方々は、こちらのお屋敷にどなたがお住まいか、無論ご存知です。 こちらは古くは大正時代から続く名家。 近隣のワイナリーや工場等は、全てこちらの当主が経営されているものです。 ここから見渡す限りあたりいっぺん、敷地のおおよそは、こちらの旦那様が所有されているものなのですよ。 広大な門から敷地に足を踏み入れるとお出迎え致しますのは、大きな噴水のある広場。 四季折々の花々が咲き誇り、客人を鮮やかにもてなします。 庭師に剪定させた、旦那様ご自慢の植え込みは、木々が青々と生い茂る夏が特に美しい。 晴れた日にはお気に入りの楽団を招いて、こちらのお庭でチェロだのバイオリンだのを弾かせるのです。 談笑する客人方に紅茶を注いでいる私も、思わずその演奏に聴き惚れてしまいます。 噴水の広場から続く遊歩道を進むと、立派な玄関が見えて参ります。 なんとお客様、旦那様とお約束をしていらっしゃいましたか。 まだまだご紹介したいところが沢山あるのですが……それは失礼いたしました。 そちらはまたお時間がありましたら、是非お帰りの際にでもご覧くださいませ。 それでは中へご案内差し上げますね。 ああそちら、段差がございますのでお気をつけ下さいませ。 さあ、中へどうぞ。 巨大な螺旋階段が目を引きますね。 真っ赤な絨毯の敷かれた、曲線のデザインが美しい階段です。 並ぶ木枠の窓から、木漏れ日が差し込むのが美しいでしょう。 こちらはイギリスの有名な建築家が設計した物でして、旦那様もお気に召していらっしゃるのですよ。 私はこちらのお屋敷に勤めております執事でございます。 お約束の時間まではまだ幾分かお時間がありますので、応接間までご案内致しますね。 さあ、どうぞ奥まで。 ところでお客様、紅茶はお好きですか? [newpage] 旦那様はお忙しいお方だ、しかし約束はきちんと守られる。 先ほどご案内しましたのは、古美術の外商でした。 お約束の時間よりも幾分か早く来訪されたので、旦那様がいらっしゃるまでの間、しばし客人用の応接間でお待ちいただく運びとなりました。 玄関の黒電話から、取引先と会食をされているお店にご連絡を差し上げましたら、旦那様は幾分か前に出られたとのこと。 あすこは、さほど離れておりませんし、裏道を知り尽くした熟練の運転手をお使いですから、恐らく約束の時間きっかりに到着されることでしょう。 客人にその旨をお伝えしましたところ、 「構いませんよ。 こちらには貴重なものばかり並んでいますから、眺めるだけで心が弾みます。 むしろ幾らでもお待ちできますのに」とまぶしそうに目を細める。 そうして紅茶の香りを楽しみ、目を輝かせながら、お部屋に飾られた調度品や名画の数々を眺めておられました。 ひとつひとつご案内して差し上げますと、 「あなたは随分とまた、こちらのお屋敷がお好きなのですね」と、客人はにこやかに微笑まれました。 このお屋敷には、お抱えの料理人やら、掃除を致します召使いやらが、数多く勤めております。 しかしそうした面々の中でも、こちらに住み込みで働いておりますのは、後にも先にも、この私ひとりきりなのです。 それを「大変な苦労だ」と案じて下さる方も時折いらっしゃいますが、私にはそうは思えません。 あいにく妻子も居らず、取り立てて親しい友もございません、なんとも寂しい身です。 無論、そうした内情までは客人には申しませんが、私にとって執事というこの職務は、己の人生そのものなのでありました。 ですから私は先の問いに、自信を持ってこうお答え致しました。 「ええ。 お慕い申し上げておりますよ。 こちらのお屋敷も、旦那様も……そしてもちろん、ご家族のことも。 」 [newpage] 螺旋階段の手すりを磨くのが、私の朝の日課の中でもとびきりお気に入りの仕事です。 細々とした掃除は本来召使いが行うものなのですが、こちらの手すりだけは、私の手で磨き上げたいのです。 固く絞ったクロスでサッと拭いたあとに、蜜蝋のワックスを少量ずつ、表面に塗布してゆきます。 少し置いてから乾いたクロスで拭き上げると、艶やかな光沢を取り戻す。 実にため息が出るほどの美しさです。 屋敷の二階へ参りますと、重厚な扉が出迎えます。 先代の大旦那様がお亡くなりになられた際に、当代の旦那様が職人を呼び寄せて作らせましたのが、こちらの扉でした。 『ブラックウォルナットという天然の材木を用いましてね。 世界三大銘木のひとつでございますよ。 』 職人がそう申し上げていたのが思い返される、しっとりとした手触りの良さです。 もう10年以上前になりますか。 あの時のやりとりは、未だにはっきりと憶えております。 なにせ旦那様が、『とびきり上質な素材で、細部までこだわって作りたい』とおっしゃっていたのです、忘れようがありません。 職人が献上した材木を手のひらで撫でた旦那様は、たっぷりとした髭を指先で弄りながら、『これは良い。 縞模様の木目が美しいね』と、たいそうお気に召した様子でいらっしゃいました。 経年と共に艶を増すらしいこの材木は、職人がわざわざ海外から取り寄せたものであります。 旦那様はやはり、このお部屋の扉だからこそ、そこまでこだわって作らせたのでしょう。 私は触れる度に、背筋が伸びるような思いがするのでした。 耳をそば立てて、じっと中の様子を伺います。 扉に刻み入れられた、細やかな小鳥の造形を指先でそっとなぞります。 [newpage] 「失礼致します……坊っちゃま。 「さあ、もうあんなにも日が高く出ていらして。 幾らお休みと言えど、いつまでも寝ていては困ります。 そのようなねぼすけさんでは、旦那様もさぞ呆れることでしょう」 もそもそと動く羽毛布団。 薔薇の刺繍が施されたシーツがひょこひょこと跳ねる。 ひそひそひそ、と小声で何かを囁き合うようなお声が、中から漏れ聞こえていらっしゃいます。 こうなればいつもの手を使う他ありません。 「はあ。 ……では仕方がありません、紅茶を入れて差し上げましょう。 朝食は焼きたてのパン・ド・ミだそうですよ?」 「ほんとう!? ねえ、ゆたか! 早く行こうよ-!」 もこもこ! と、ふくらみの内のひとつが大きくなりました。 やはりお気に召すと思いました。 これでおふたりも布団から出られるはず。 ……ところが、そうは上手くいかず。 「えー。 やだよ。 おれはまだ寝てたいもん」と、渋るもう一つのお声がございました。 大抵の場合ですと、朝食のメニューをお伝えすれば、おふたり揃って飛び起きていらっしゃるのですが。 どうやら豊さまは、今朝はまだ眠たい様子です。 ひょっとして昨晩も、遅くまで起きていらっしゃったのかもしれません。 昨夜最後に私がこちらの部屋の前を通りましたのが23時頃。 電気は消えておりましたが、なにやらひそひそとお話する声が聞こえておりましたから。 かくなる上は、最終手段です。 「いい加減、起きていただかないと困ります。 私まで旦那様に叱られてしまうのですよ。 」 困ったようにそう申し上げますと、がばり! と布団をはねのけて、むくむく!と飛び起きるおふたり。 「やだあ! なんでじいやが怒られるのお!」 「そ、そーだよっ! ほらっ、おれたち、ちゃんと起きたからっ! すぐお着替えもするからっ!」 ベッドからぴょこんと飛び出して、おふたりはすぐにパジャマを脱ぎ捨て、お召し物をお着替えになられました。 感心、感心。 これでもう少し早くお目覚めになられれば、言うことはないのですがね。 「ほらいそげっ、しょお! もたもたしてっと、焼きたてのパン、ぜんぶおれがたべちゃうぞ!」 「ま、待ってよお。 あ、ゆたか! そのシャツは……ぼくのだ!」 「っへ???? ……うーわ、ほんとだあ。 しょーがないなあ、返してしんぜよう〜!」 身ごしらえを整えられたおふたりは、代わりばんこにお互いのリボンタイを結び合います。 どんなに首尾よくお着替えになられても、こればっかりはどうも、ご自身では上手く結べないようなのです。 まるでとっておきのプレゼントにリボンをかけるかのように、おふたりは急に押し黙って、お互いのリボンタイを結びます。 「「……できたあ!」」 と、重なる声。 にんまりと笑みをこぼし、おふたりは並んで立ち、こちらをじいっと見つめていらっしゃいます。 きらきらとしたそのひとみは、どんなに高価な宝石よりもお美しい。 思わずため息をついてしまいそうなほどの輝きです。 私がお仕えする旦那さまのご子息であり、この私が人生をかけて、命に代えてでもお守りしたいと考えております、たったふたつの宝石です。 むふう、と鼻息をもらし、両手を腰に当てながら、豊さまは口を大きくひらき、声を上げました。 「ねえ、じいや! なんだか冷えるから、紅茶が飲みたいなーっ!」 すると翔さまは、ふいに私の方に向き直り、おずおずとお話になります。 「ねえ……。 ぼくたち、がんばってお着替えしたよ……? だ、だから、じいや、お父さまに、おこられたりしないよね……?」 『あっ、やべっ』という、豊さまの一瞬の表情の変化を、もちろん私は見逃しませんでした。 しかし彼は別段、頭の回転が早くていらっしゃる。 すぐさま眉をひそめて、 「そ、そーだよ! じいやがおこられるとか、おれら、ぜったいぜったいやだもん!!!」と、ぷくぷくと頬をふくらませます。 ……もちろん、そのようなことはございませんよ。 おふたりのご準備は、見ていて惚れぼれする程の手際の良さでしたから。 さあ、旦那さまも下でお待ちですよ、参りましょう。 すぐに紅茶をいれましょうね」 私がそう申しますと、 「やったー!」と翔さまがぴょこんと跳ね、 「よっしゃー!」と豊さまは、すぐさま私に抱きついてきます。 身長も同じ。 体重も同じ。 双子ですから、そっくりで見分けがつかないとおっしゃる客人もいらっしゃるほどです。 体格が同じですから、お洋服を取り違えてしまうこともしばしば。 そこで豊さまは緑色、翔さまは赤色を基調に、お洋服や持ち物の色を分けているのですが、それでも豊さまは間違える。 先ほどもあったように、お洋服の袖を通してから、翔さまに指摘されてしまうこともございます。 それもまた一興。 実にほほえましい日常の一場面です。 しかしこのおふたりは、表面的には似ているように見えていても、もう少し奥まった部分においては、全く異なる性質を持ち合わせいることに、私は気付いておりました。 「じいやの紅茶、おいしいからねえ。 よかったねえ。 」と目を細めます。 そしてその両手を、所在なさげに、こっそりとポケットに突っ込むのです。 「……そうですね。 それでは、とびきり美味しい紅茶をお入れしましょう。 ……翔さま、お褒めいただきありがとうございます。 そのようなあたたかいお言葉を賜りましたので、腕を奮って準備いたしますからね」 そうお声をかけますと、翔さまはポケットから両手を出して、ちょっこりと一歩前に踏み出します。 そうしてただひとこと、「……はい!」と、満足そうに笑みを浮かべて、こっくりとうなずくのでした。 寝室を出たおふたりは、私が磨いた手すりにしっかりとつかまりながら、跳ねるようにして螺旋階段を降りて行きます。 その小さな手が触れると、蜜蝋で磨き上げたその手すりが、なおのこと美しく輝くように見えてなりません。 今日の茶葉は、アッサムにセイロンを加えた、特製のブレンドティーにいたしましょう。 紅茶の色味が濃くて美しく、ミルクを入れてもしっかりと、茶葉の風味が感じられるのです。 焼き立てのパンの匂いが漂ってきました。 なんと満ち足りて、美しい時間なのでしょう。 食べカスすら残っていなかった。 きっとあれは、何者かが食べ尽くして、何処ぞの小鳥がついばんでしまったのでしょうね。 「……さあ、紅茶が入りましたよ。 今日はお天気が良いですから、お庭に出ましょうね。 」 私はただ、その愛すべき二羽の小鳥たちに、やわらかく微笑みかけるのでした。

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