魔女 の 宅急便 解説。 『魔女の宅急便』には続きがある!キキとトンボは原作のラストでどうなる?

『魔女の宅急便』には続きがある!キキとトンボは原作のラストでどうなる?

魔女 の 宅急便 解説

オキノ:三浦浩一 「魔女の宅急便」あらすじとネタバレ 主人公は13歳の小さな魔女・キキ。 魔女として生きることを決意していたキキはある満月の夜、魔女のしきたりで独り立ちするための旅に出る。 魔女の仕来り(しきたり)は「13歳になったら魔女のいない町に移り住み、魔女としての修行を積む」というもの。 来週のキャンプ道具を借りてきたキキの父は突然の出発に驚くが、魔女の服に着替えたキキを見て「母さんの若いころによく似てる…」と言った。 そして父はキキを高い高いし、しばらく会えないであろうキキを思いっきり抱きしめた。 その後、天気予報が外れて突然の嵐に襲われたキキは、貨物列車に忍び込んで一夜を明かした。 そして目を覚ましたキキが目にしたのは初めて見た「海」と、その先にあった海に浮かぶ大都会・コリコだった。 美しい街並みに心躍らせるキキだったが、人々のキキに対する反応が冷たいことに戸惑っていた。 すると到着早々、未成年のキキは警察官に身元を確認されそうになるが、そんなキキのピンチを救ったのはメガネをかけた少年・トンボだった。 ( トンボは愛称で本名は 「コポリ」さん) トンボは「ドロボー、ドロボー!」と叫んで警官をキキから離れさせ、キキはそのすきに裏路地に逃げた。 トンボは「飛行クラブ」に所属する少年で空を飛んできたキキに興味津々だったが、キキはしつこく質問攻めにするトンボから逃げるように飛び立った。 その後、行くあてもなく途方に暮れていたキキだったが、一軒のパン屋(グーチョキパン店)の前でおかみさん・おソノに出会う。 やがてキキはお客の忘れ物を届けたことでおソノさんに気に入られ、彼女の好意で自宅の2階に下宿させてもらうことになり、 魔法を活かして 『魔女の宅急便』を開業する。 その後、キキが初めてのお客さんの荷物を届ける途中、突然の突風に襲われてお届け物(黒猫のぬいぐるみ)を森に落としてしまう。 配達の時間に間に合わないキキは焦り、仕方なく ぬいぐるみの代わりにジジを鳥かごに入れ、急いで森に戻ってぬいぐるみを探した。 やがて一軒の小屋でぬいぐるみを見つけたキキは、そこで画家の少女・ウルスラと出会う。 ウルスラはすぐにぬいぐるみを返してくれたが、ぬいぐるみの首もとが少し破れていた。 すると、焦るキキを見たウルスラはぬいぐるみを直してくれることになり、キキは交換条件としてウルスラの小屋を掃除した。 その夜、ぬいぐるみの修理が終わったキキは一目散に飛び立ち、ジジを救出するため再び配達先の家へ向かった。 すると、その家で飼われている犬のジェフは、キキの到着に合わせるかのように、ジジを優しくくわえて玄関先に連れて行った。 あのヒトが助けてくれたんだよ。 ぬいぐるみを届けてくれるって… お願いできますか? その後、キキが暇そうに店番をしていると、トンボが 飛行クラブの 「パーティーの招待状」を持ってきた。 キキは恥ずかしがって招待状を受け取らなかったが、トンボは『6時に迎えに来るから』と言って、招待状をテーブルの上に置いて店を後にした。 テンションが上がったキキはすぐにおソノさんに報告したが、その日は仕事が詰まっていて大慌てで出かけた。 やがて一件目の配達を終え、二軒目の配達に向かったキキは、そこで品のいい老婦人と出会う。 老婦人は孫のパーティーに自慢の料理(ニシンとかぼちゃのパイ)を届けてもらう予定だったが、オーブンの故障で焼けずに困っていた。 老婦人はムダ足をさせてしまったキキにお礼を渡そうとしたが、キキは「お金だけもらえない」と言って薪のオーブンでパイを焼くことに挑戦する。 その後、段取りよく無事にパイを焼き終えたキキだったが、 老婦人の家の時計が 『10分遅れている』ことに焦り、急いでパイを届けに行った。 さらに、キキは突然の大雨に襲われてびしょ濡れになりながらもパイを届けたが、老婦人の孫は「私このパイ嫌いなのよね」と言った。 そんな中、トンボはパン屋の前でしばらくキキを待っていたが、キキは約束の時間に間に合わず、立ち去るトンボを見つめながら悲しい表情で家路についた。 翌朝、目を覚ましたキキは高熱が出ていたが、おソノさんが「ミルクがゆ」を作ってくれて体調はすぐに回復した。 元気になったキキはおソノさんから配達を頼まれるが、配達先にいたのはコポリさんこと「トンボ」だった。 するとトンボは自慢の自転車(人力飛行機の機関部)をキキに見せ、2人は自転車に乗って不時着した『飛行船』を見に行くことになった。 しかし、海沿いを物凄いスピードで駆け抜ける自転車は途中で飛び、2人は飛行船の近くの芝生の上に転げ落ちてしまう。 2人はケガもなく無事だったが、2人はあまりの恐怖に大笑いした。 その後、2人が座り込んで話していると、車に乗ったトンボの友達たちが声をかけてくる。 トンボは「飛行船の中を一緒に見に行こう」とキキを誘ったが、キキは険しい表情で「私は仕事があるの」と断ってしまう。 スポンサーリンク 「魔女の宅急便」結末 キキはジジとの食事中、ジジと会話を交わすことができなくなってしまったことに気づく。 キキは突然のことに驚くが、 キキは 『魔法の力』を失っていた。 ほうきで飛ぶこともできなくなっていたキキは焦り、仕方なく「魔女の宅急便」を一時休業する。 すると、落ち込むキキのもとをウルスラが訪れ、キキはウルスラの小屋に泊まりに行くことにした。 そこでキキはウルスラの描いた絵に感動し、自信を失っていたキキは『ジタバタするしかない』とアドバイスを受けた。 それをキキという人に届けてほしいの。 この前とってもお世話になったから、そのお礼なのよ。 ついでにその子のお誕生日を聞いてきてくれるとうれしいんだけど… またケーキを焼けるでしょう。 するとその直後、テレビから飛行船が強風に煽られて飛ばされているニュースが飛び込んでくる。 やがて飛行船を支えていたロープが次々と切り離される中、先端から垂れ下がったロープに「トンボ」が必死でつかまっていた。 それを見たキキは慌てて飛び出し、トンボを心配しながら現場に向かう途中、声をかけられた おじいさんが持っていた 「デッキブラシ」を借りて空に飛び立った。 やがて飛行船は風に流されて時計台にぶつかり、トンボは今にも飛行船から落ちそうだった。 キキは必死になってトンボに近づくがなかなか手をつかめず、力を失ったトンボは飛行船から落ちてしまう。 しかし、キキは地面ギリギリのところでトンボの手をつかみ、トンボは無事に救出されて『キキの救出劇』はテレビで流された。 その後、おソノさんには子供が生まれ、相棒のジジにも子供(白猫3匹、黒猫1匹)が生まれた。 キキは両親に手紙を送り、この町が好きなこと、そして少し自信がついたことを報告した。 落ち込むこともあるけれど、私…この町が好きです。 スポンサーリンク.

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魔女の宅急便(Kiki's Delivery Service)のネタバレ解説まとめ (2/3)

魔女 の 宅急便 解説

そのしきたりとは、魔女のいない街を探して、そこで魔女としての修行を積むというもの。 両親の愛情を一身に受けて育ったキキは、生家を離れてまだ見ぬ新しい街を探します。 やがて、キキはコリコと呼ばれる、大きな時計台が特徴的な街に辿り着きます。 しかし、他人に対してよそよそしい態度を取るコリコの住人にキキは当惑するばかり。 次の街を探そうか迷っていたところ、彼女はおソノさんと呼ばれるパン屋の女将と出会いました。 魔法でおソノさんの依頼をこなしたことがきっかけとなり、キキは家の空き部屋へ居候することになります。 コリコの街で修行することを決めたキキ。 そこで彼女は、空飛ぶ宅急便の仕事を思いつくのでした。 映画『魔女の宅急便』のネタバレ感想 【解説】当時の劇場アニメーション映画の日本記録を更新!スポンサーはヤマト運輸? C 1989 角野栄子・二馬力・GN 映画『魔女の宅急便』は、1989年に公開されたアニメーション作品です。 スタジオジブリが制作した劇場版長編アニメーション作としては、『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『火垂るの墓』に続く第4作にあたります。 原作は、角野栄子による同名の児童文学です。 監督・宮崎駿によるスタジオジブリ作品としては初めて、他に原作を持つ作品となりました。 当時、映画プロダクションの風土舎が原作の映画化を企画し、スタジオジブリで製作されることとなった、という経緯があります。 また、映画製作のスポンサーはヤマト運輸。 風土舎が真っ先にスポンサーを同社へ依頼したのは、タイトルにある「宅急便」がヤマト運輸の登録商標だったためです。 当時の配給収入は21. 5億円であり、1988年4月に同時上映された『となりのトトロ』『火垂るの墓』の記録を大きく塗り替えました。 さらには1978年に公開された『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の配給収入21億円も突破し、当時の日本のアニメーション映画の興行記録を更新しています。 【解説】主題歌はユーミン!一度聴くと忘れられない楽曲の数々 C 1989 角野栄子・二馬力・GN 『魔女の宅急便』で特徴的な点のひとつが、物語を彩る音楽の数々でしょう。 もちろん劇伴を担当するのは久石譲。 宮崎駿作品とは切っても切れない関係にある音楽家です。 本作の舞台となるコリコは、二度の大戦で戦火に見舞われることのなかった架空の街という設定。 スウェーデンのストックホルムやゴッドランド島のヴィスビューなどのイメージが混じり合った街の様子に、久石の牧歌的かつノスタルジックな楽曲が見事なまでにマッチしているのがわかるはずです。 また、主題歌を担当するのはユーミンこと荒井由実、現在の松任谷由実です。 実は、オープニングテーマの『ルージュの伝言』、エンディングテーマの『やさしさに包まれたなら』も、どちらも1970年代に発表された歌です。 つまり、『魔女の宅急便』のために書き下ろされた曲というわけではありません。 しかし、旅立ちの情景や、成長後の前向きな気持ちを喚起させる歌詞を聞けば、本作のイメージとマッチしている部分が多いことに気がつくはずです。 実際、これらの歌を聴いて本作を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 【解説】児童文学らしい内容が魅力の作品 C 1989 角野栄子・二馬力・GN 物語は13歳の少女、キキが生家を離れてコリコという街に辿り着くところから始まります。 魔女のしきたりに従い、魔女の子は魔女のいない街へ定住し、そこで修行を積むこととなっているのです。 ホウキに乗って空を飛んでくるキキの姿に、コリコの住人は多少驚いた様子を見せるものの、それ以上の関心を示すことはありません。 このことから、物語の舞台では魔法使いの存在が当たり前のものであることがわかります。 居候先となるパン屋の女将おソノさんの協力もあって、空を飛ぶ魔法を生かして宅急便をすることを決めるキキ。 コリコに住む同い年の少年トンボや、画家としての研鑽を積む女性ウルスラ、そして宅急便を通じて出会った住人との交流を経て、次第にキキはコリコの街に居場所を見つけていくという流れになっています。 また、彼女の相棒である黒猫のジジの存在も物語に欠かせません。 ジジはキキの大切なパートナーであり、生家から彼女にくっついてきます。 なお、ジジは喋ることのできる猫ではなく、キキが魔法を使ってジジと会話しているという設定です。 猫らしく気のない素振りを見せることはあるものの、基本的にキキのことを大切に想っている様子。 時にぬいぐるみのまねをしたり、落ち込むキキにそれとなく声をかけたりと、彼女の良き理解者として付き添います。 『魔女の宅急便』に猫のイメージを覚えるなら、それはスポンサーであるヤマト運輸と、このジジの存在があるからでしょう。 なお、原作にあったファンタジー感あふれる雰囲気は、映画では薄くなっています。 どちらかといえば本作は、田舎町から出てきたキキがコリコの住人たちと触れあい、仕事を見つけ、戸惑いながらも魔法使いとしても成長していく物語。 つまり、「ファンタジー風味を加えた上京物語」といった感じになっているのです。 【解説】13歳の素直かつ複雑な心の機微を秀逸に描く C 1989 角野栄子・二馬力・GN 本作では、キキの13歳らしい心情の揺れが丁寧に描写されています。 冒頭でのキキは田舎町に住み、自分の家を出たことがない様子です。 ここでは母親や父親に甘える姿が多いものの、家を出て自立したいという気持ちはたっぷり。 これから向かう新しい街に胸をときめかせています。 しかし、コリコの街にやってきたキキは、すぐに意気消沈することになります。 他人への興味が薄く感じられるコリコの街は、彼女にとってカルチャーショックだったのでしょう。 それは、まさに田舎から出てきた若者に対する都会の洗礼そのものです。 そんな彼女は、ふとした出来事もあって、パン屋を営むおソノさんの家に居候することに。 おソノさんとの出会いは、決してコリコが他人によそよそしいだけの街ではないことを表しています。 ここで、おソノさんと出会ったキキがとても礼儀正しく振る舞うのが印象的です。 冒頭で出会った先輩魔女や宅急便のお客など、キキは年長者に対しては普段の様子を少し潜め、礼儀正しい一面を見せます。 それは彼女の生来の性格というよりも、13歳という年相応の子どもが身に付けた、社会に対する処世術のように見えます。 一方、トンボに対するキキの感情からは、思春期特有の複雑なものが見え隠れします。 コリコの街で初対面のときから馴れ馴れしく話しかけるトンボに対して、キキは嫌そうな感情を隠そうとはしません。 トンボのことを不良みたいと語るなど、同世代の男の子に対する好き嫌いの感情がはっきりと出ています。 他方、トンボからパーティのお誘いがあったときには仕事が手に付かないほどに喜んでしまうなど、年相応の女の子の感情が出ているのも印象的。 そして、訳あってパーティに行けなくなったキキは、トンボに対する謝罪を素直に口にして、少しずつ仲良くなっていきます。 しかし、トンボが同じ年頃の女の子と話しているのを見て、キキの感情は再び変化。 しかも、その女の子が仕事の関係上、あまり良くない感情を抱いていた相手だったことがわかると、キキの心はざわつきます。 その結果、一時的にトンボと距離を開けようとするなど、嫉妬とも取れるような行動に出るのです。 もちろん、こんな素直な感情を持った13歳の少女は、どことなく現実味に欠けますが、『魔女の宅急便』はフィクションだからこそ、誇張されつつも可愛らしいキャラクターを描くことに成功しているといえるのです。 その意味では、等身大の少女を描こうとした『』とは対照的な作り方をしているように感じられます。 【考察】キキが魔法を使えなくなった理由・原因を考える C 1989 角野栄子・二馬力・GN 物語の中盤以降、キキは突然魔法が使えなくなってしまいます。 黒猫のジジの声が聞こえなくなり、さらには空を飛ぶこともできなくなるキキ。 彼女は意気消沈しながら、宅急便の仕事を一時休止することとなります。 彼女が突然魔法を使えなくなった理由が、作中で明確に示されることはありません。 ただし、素直に物語の流れから読み解くのであれば、トンボと仲良くしていた女の子に対する複雑な感情が、原因のひとつとなっているのでしょう。 本作は基本的に明るい雰囲気の話です。 しかし、作中で唯一暗い場面を挙げるとするなら、それは宅急便のお客である老夫人の焼いたパイをキキが送り届ける場面です。 ある日、キキの噂を聞いた老婦人は、孫娘の誕生日にニシンとカボチャのパイを届けて欲しいといいます。 老婦人の上品で優しい人柄に惹かれたキキは、甲斐甲斐しく彼女の世話を焼くことに。 そして雨が降るのも構わず、キキはパイを孫娘のもとへ届けようとします。 この孫娘が、先に述べたトンボと仲良くしている女の子の一人です。 女の子はずぶ濡れでパイを送り届けてきたキキの様子を訝しみながらも、パイを受け取ります。 そしてドアを締めながら、おばあさんのパイが嫌いだと吐き捨てるのです。 このことは、キキの表情を暗くさせました。 しかも、老婦人の依頼が間接的な原因となり、キキはトンボが招待してくれたパーティに参加できなくなってしまったのです。 老婦人の好意をないがしろにするような女の子の発言、そしてその女の子がトンボと仲良くしているという事実。 それはキキにとって、許せないことだったのかもしれません。 ここでキキの感情が直接的に描かれることはありません。 しかし、黙ってトンボに背を向け、歩いておソノさんの家まで帰っていく様子からは、キキの複雑な感情が行動として如実に表れているのがわかります。 ちょうど、キキが魔法を使えなくなるのはその直後です。 それは、何を意味しているのでしょうか。 作中では、キキのお母さんが薬を作る魔法に失敗している様子や、キキがホウキを扱うのに難儀している様子などが出てきます。 こうした様子から、魔法がそれなりにセンシティブな取り扱いを要するものであることがわかるでしょう。 先の女の子との出会いは、キキの感情を大いに揺さぶったのではないでしょうか。 それこそ、魔法への集中を妨げてしまうくらいに。 それは、人間誰しもが経験する通過儀礼の一種ともいえます。 これまで田舎町で両親や友人知人に囲まれて育ったキキには、すれた様子など微塵も見受けられません。 当初は街の住人の様子に戸惑ったものの、おソノさんやトンボ、老婦人のように、出会う人たちはみなキキへ優しく接してくれます。 しかし、もちろん世の中にはいろんな感情を持つ人がいます。 優しい人に対して向けられる感情が、また優しいとも限りません。 それは作中に限らず、むしろ現実の世界でも当然あることです。 色々な人がいるという事実は、キキが初めて知った外の世界の暗い部分だったのでしょう。 彼女が魔法を使えなくなったというのは、現実を知り、ひとつ大人として成長するために必要なことだったのかもしれません。 【考察】高山みなみの一人二役、ウルスラはキキの先輩役 C 1989 角野栄子・二馬力・GN おソノさん、トンボ、老婦人の他に、キキの成長になくてはならない人物。 それがウルスラです。 ウルスラは原作では絵描きさんと呼ばれる19歳の少女。 作中で名前が呼ばれることはなく、エンドクレジットから名前が確認できるのみです。 作中では、キキが落とした宅急便をウルスラが拾ったのがきっかけとなり2人は仲良くなります。 普段のウルスラは溌剌とした性格をしています。 しかし、一旦絵を描き始めると周りが見えなくなるほどに集中するといった一面も。 普段は森の小屋に引きこもって絵を描き続けています。 物語の終盤において、ウルスラは魔法を使えなくなったキキを自分の小屋に泊めます。 そこでウルスラは、キキと同じ13歳くらいの頃に画家になることを志し、ひたすら絵を描き続けてきたこと、あるとき急に絵が描けなくなってしまったことを話します。 続けてウルスラは、どこかで見たことのある絵ばかりになってしまった状況から抜け出すためにも、自分の絵を描かなくてはと思ったのだと言います。 一方、魔法は血で飛ぶと答えるキキに対して、ウルスラは魔法の才能も絵の才能も、神様が与えてくれたものであると語ります。 そして、いま描きかけの絵はやめようと思っていたが、キキの顔を見ていると描けそうな気がしてきたのだと言うのです。 魔法にしても絵にしても才能は必要だが、それだけでは続けられない。 才能を使いこなすには練習が必要であり、そして何かのきっかけが必要なのだ。 そう、ウルスラは言いたかったのかもしれません。 もちろん、そのきっかけとは、誰かを通して得られるものなのでしょう。 ウルスラの場合は、キキとの出会いがそれにあたります。 そしてキキもまた、物語のクライマックスで誰かの危機に直面したとき、再び魔法を使えるようになるのです。 ウルスラはまさにキキが抱えた悩みをかつて経験した者であり、キキの先輩として彼女に道筋を示す役割を果たしています。 そう考えると、キキとウルスラの声優が同じ高山みなみであるのは、決して偶然ではないでしょう。 ウルスラはキキの少し前を歩く、未来のキキとして描かれているように感じられます。 【考察】少女の成長譚が当時ヒットしたのはなぜか C 1989 角野栄子・二馬力・GN 批判を恐れずに言えば、『魔女の宅急便』には特段ものすごく面白い展開はありません。 キキ自身が困難や事件に直面することはあるものの、全体的にはまったりとした物語が続きます。 現実世界と魔法世界の対立があるわけではなく、魔法を使えることが秘密とされるわけでもなく、ましてや魔法の使用に対して一般人から迫害を受けるわけでもありません。 少なくとも、「超大作」や「傑作」というコピーが付くような作品では決してないのです。 そんな少女の成長譚が、なぜ当時ヒットしたのでしょうか。 当時の劇場版アニメーション作品といえば、1970年代に劇場版『宇宙戦艦ヤマト』がヒット。 その後、1980年代に入ると『機動戦士ガンダム』の劇場版三部作や『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』などが続けてヒットしました。 しかし、これらがヒットした背景には、当時のSFブームに押された部分も多いでしょう。 当時のガンダムもマクロスも、現在のようにアニメをあまり見ない一般層にまで深く浸透していたとはいえません。 これらを除くと、毎年ある程度のヒットを見込んで公開されていたアニメ映画といえば、『ドラえもん』、もしくは東映まんがまつりでしょう。 つまり、1980年代までのアニメ映画とは、まだまだ子ども向けのもの、もしくは一部のオタクが賞賛するものといったイメージが強かったのかもしれません。 一方、『となりのトトロ』や『天空の城ラピュタ』は、商業的には必ずしもヒットしたとは言えない部分があります。 ただし、両作品を通じて、宮崎駿ならびにスタジオジブリの名前が少しずつ広まってきたことは十分に考えられます。 そこへ登場したのが『魔女の宅急便』でした。 『となりのトトロ』や『天空の城ラピュタ』に比べて、『魔女の宅急便』の内容は決して傑出しているわけではありません。 しかし、結果として本作は、当時のアニメーション映画の記録を塗り替えてしまいました。 奇をてらわない王道的な展開で13歳の少女の成長を描く本作は、子どもが楽しめる内容である一方、大人の観賞にも十分に足るものとなっています。 もちろん、そんな作品は過去にもあったはずです。 しかし、スタジオジブリによってここまで高いレベルに押し上げられた作品は、過去になかったのではないでしょうか。 しかも、当時はスポンサーだったヤマト運輸がテレビCMや新聞広告で積極的なPR活動を行ったといいます。 もしかすると、本作は初めてオタクや子どもだけではなく、普段アニメをあまり見ないような大人も多く楽しめた作品となったのかもしれません。 その後、スタジオジブリ作品は『紅の豚』や『平成狸合戦ぽんぽこ』などヒット作を生み出し続け、1997年の『もののけ姫』で現在の知名度を不動のものとしていきます。 そんなスタジオジブリが初めて広い層のファンを獲得したといえる『魔女の宅急便』。 特別な予備知識は何も必要ありません。 空を飛ぶ少女が紡ぐ少しだけ不思議なファンタジーをぜひ楽しんでみてください。

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魔女の宅急便|キキの父と母の出会いは?オキノと魔女のコキリとは?|MoviesLABO

魔女 の 宅急便 解説

ある満月の夜、魔法使いの少女キキは、両親のもとを離れひとり旅立つことになりました。 13歳になったら、魔女がおらず人間だけが住む街へ移り住み、修行を積む習わしがあるからです。 キキは、母からもらった魔法のホウキと、黒猫のジジを相棒に、港町コリコに降り立ちました。 縁あってパン屋の2階に居候することになり、空を飛ぶ能力を活かして、荷物を届ける「魔女の宅急便」を開業することになるのです。 コリコは海の見えるとても美しい街で、キキはここでたくさんの人と出会います。 パン屋のおかみのおソノさん、空飛ぶホウキに興味津々の少年トンボ、親切な少女ウルスラ、孫のためにパイを焼く老婦人……彼ら彼女らと交流し、時に失敗し傷つきながらも、たくましく成長していきました。 ところが、ある日突然、キキの魔法の力が弱まってしまうのです。 さらにはホウキも折れてしまう始末。 でも、そんな彼女を励まし勇気づけてくれたのも、やっぱりコリコの街の人たち。 さらに、アクシデントに巻き込まれたトンボと、彼を助けたい思うキキの愛情と勇気が、魔法の力を取り戻させてくれるのです。 海の見える街コリコには、モデルになった実在の都市がいくつか存在します。 キキが空から俯瞰する街の風景は、「アドリア海の真珠」と呼ばれるクロアチアのドブロブニクがモデル。 真っ青な海と空、建物の屋根はオレンジ、壁は白に統一された美しい港街です。 キキが初めてコリコに降り立った場所は、スウェーデンの首都ストックホルムの繁華街クングスガータン通りにあります。 大きな石造りの橋が印象的でした。 ストックホルムには、キキのお気に入りだった時計塔や大聖堂なども点在しています。 キキが下宿するパン屋「グーチョキパン屋」や、キキの実家の建物は、スウェーデンのゴットランド島ヴィスビーに実在します。 海が見える街の風景もヴィスビーがモデルです。 パン屋の店内は、オーストラリアのタスマニアにある「ロスビレッジ・ベーカリー」を参考にしているそう。 カウンターのガラスケースや、棚にいろいろな種類のパンが並んでいる様子がそっくりです。 いずれの都市も、今にもキキやトンボが飛び出してきそうな美しい街。 聖地巡礼をしてみるのもいいでしょう。 映画「魔女の宅急便」のキキは、チャレンジ精神旺盛なスーパーガール。 それに比べて原作のキキは、空を飛ぶことはできますが、それ以外はごく普通の少女です。 いつも迷ったり悩んだり、誰かの助けを借りたりしながら、少しずつ成長していきます。 原作の醍醐味は、キキの人との関わりと、その時に生じる感情が細やかに描かれている点でしょう。 キキは幼い頃からずっと、魔女として生きるか、それとも人間として生きるか考え続けてきました。 キキの母親は魔女ですが、父親は魔女ではなく人間だったからです。 文明が発達して街が栄える一方で、魔女は衰退していくばかり。 母親は2種類の魔法を使えましたが、キキは空を飛ぶ魔法しか使えません。 もしかしたら、人間として生きたほうがずっと楽なのかもしれないのです。 しかしキキは、魔女の道を選びます。 真面目で心優しい彼女は、魔女界の将来を考えて、放っておけないと思ったのです。 しかし、ひとりきりの修行は簡単なものではありません。 初めて魔女を見たコリコの住人にも冷たくされ、初恋も進展せず、仕事で大失敗するなど、さまざまな試練がキキを待ち受けています。 何度も折れそうになる心を鼓舞して、成長していくキキ。 頑張り屋さんで伸びやかな姿を追うだけで、ワクワクと楽しい気分にさせてくれる女の子です。 キキの初恋の相手は、同世代のメガネの少年トンボです。 しかし、2人の出会いは最悪なものでした。 飛行クラブに所属するトンボは、魔法のホウキがどうしても欲しくて、海に遊びに来たキキから盗んでしまうのです。 さらにホウキに乗ろうとして失敗し、折って壊してしまいます。 母親からもらった大切なホウキを壊されて怒るキキに、トンボはこう言いました。 「飛べるっていうのも、なかなかたいへんなんだね」(『魔女の宅急便』より引用) 盗まずにいられなかったほど魔法のホウキに夢中になり、拍子抜けするほど素直な心をもつトンボ。 キキは、魔女として生きる自分のこともすんなりと理解してくれた彼のことを、憎からず思い始めるのです。 トンボもまた、飛行クラブの研究成果を披露したり、パーティーに誘ったりとキキに好意を示しますが、オタクな研究者タイプで、恋には奥手……。 想いを募らせていくキキと、研究に没頭するトンボ。 なかなか進展しない2人の関係にヤキモキさせられるところも、原作の醍醐味のひとつでしょう。 角野栄子原作の『魔女の宅急便』は、文庫版で全6巻の児童文学。 原作では13歳のキキが成長してトンボと結婚し、双子のニニとトトを生み育てる35歳までが描かれています。 キキが宅急便の仕事に精を出すなか、トンボの興味は魔法のホウキからハングライダーへ、さらに昆虫好きが高じて生物学へと転向し、遠くの学校へ通うため引っ越してしまいました。 離ればなれになった2人は手紙でやりとりをしますが、トンボからの手紙は自分の研究の話がほとんど。 すれ違ってばかりの状況にモヤモヤするキキは、ドレスデザイナーのサヤオと出会います。 街の女の子たちの憧れの的であるサヤオは、トンボに比べて何もかもスマート。 それでも、やはりキキの心はトンボにありました。 20歳になってようやく2人の愛を確認できたキキとトンボは、さらに2年の歳月を経てようやく結婚するのです。 文庫版の第6巻は、もうじき13歳になる双子のニニとトトの物語。 魔女と人間、2つの道で揺れる子どもたちが描かれています。

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