気象庁雨雲。 「わずかな雨でも災害」 梅雨前線停滞、熊本も厳重警戒―気象庁:時事ドットコム

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石橋アナウンサー: 熊本県を中心に大きな被害がもたらされた今回の豪雨災害では、改めて備えの重要性や難しさを思い知らされました。 いざというときの避難のために「大雨警戒レベル」について吉田気象予報士に解説をしてもらいます。 吉田気象予報士: 今回の豪雨災害のニュースでもたびたび登場している「大雨警戒レベル」ですが、これは政府が大雨による災害から避難するタイミングを分かりやすく伝えようと、防災の情報を5段階にレベル分けして位置づけたもので、2019年から運用が始まりました。 2年目の2020年5月から、政府はより識別しやすくするために、一部、配色などを変更しました。 まずレベル5は大雨特別警報などが該当し、すでに災害が発生している状況を示しますがその色がこれまでの濃い紫から黒に変更されました。 また避難勧告、避難指示が該当するレベル4については、これまで「全員避難」を意味するとされていましたが、安全な場所にいる人は避難する必要がないため、2020年からは「危険な場所から避難」と表現されることになりました。 石橋アナウンサー: そしてどういった情報がどのレベルに位置づけられているのかをまとめたのがこちらの図ですね。 吉田気象予報士: まず赤で示されるレベル3には「避難準備・高齢者等避難開始」の情報が該当します。 避難に時間が必要な方で危険な場所にいる方は、この段階で避難することが求められます。 そして「レベル3相当」の気象情報には「大雨洪水警報」などが該当します。 レベル4には、避難勧告・避難指示が該当、そして「レベル4相当」の気象情報には土砂災害警戒情報、氾濫危険情報などが該当します。 石橋アナウンサー: この「相当」というのが少しわかりにくいですよね? 吉田気象予報士: そうなんです。 この「相当」がつく気象情報は気象庁などが発表するものです。 一方、避難の情報は各自治体の判断で出されます。 災害のおそれがあるとして気象情報が発表された場合でも、毎回、避難情報が出るわけではありません。 7月1日、県内では岩泉町などに土砂災害警戒情報が出されましたが、避難勧告は出されませんでした。 その判断の経緯について岩泉町の危機管理監に聞きました。 岩泉町 佐々木重光危機管理監 「雨雲レーダーなどを分析しながら、雨量の関係も予測して洪水も大丈夫だと。 もう一つは土砂災害の部分で大変重要なのが、町の地理、地勢、土質を理解したうえでの判断、その辺を総合的に判断している」 吉田気象予報士: つまり気象庁からの雨雲レーダーや土砂災害の危険度分布などの情報、さらに町の地形や地質などをその都度、総合的に判断しているということなんです。 石橋アナウンサー: 逆に言うと避難情報が出される場合は各自治体が分析した結果ですから、重く受け止める必要がありますね。 吉田気象予報士: そうですね。 この大雨警戒レベルをどう避難に結びつけたらいいのか、災害情報学が専門の東北大学・佐藤翔輔准教授に聞きました。 東北大学 災害科学国際研究所 佐藤翔輔准教授 「大事なことはレベル3、4を意識していただくことですね。 ただ昨今こうした集中豪雨の関係ですと、なかなか避難勧告や避難指示が適切なタイミングで出せないという状況があります。 そういう意味では避難準備情報のレベルである「レベル3」というのを意識していただいて、これは高齢者や障がい者だけではなくて、健常な方もこの時間をタイミングにしていただいて問題ないのではないかと思います」 吉田気象予報士: 最終的には個々で判断することが重要なんですね。 気象庁でもレベル4相当の情報が発表された場合は、避難勧告が出ていなくても自ら避難が必要かどうか判断してほしいと市民に呼びかけています。 佐藤准教授は避難の判断のためにハザードマップを確認しておくことが重要とも指摘しています。 東北大学 災害科学国際研究所 佐藤翔輔准教授 「自分の住まい・職場が、浸水または土砂災害のリスクがあるかどうかということをハザードマップで確認していただきたい。 さらにその建物が頑丈であるか、もしくは十分な高さがあるかという確認ですね。 急遽、上へ上へと逃げなければいけない場合に平屋だとそれ以上、上に行くことができない」 吉田気象予報士: いずれにしても災害が発生する前=レベル4のうちに避難することが大切です。 水害の際の避難で注意すべき点をまとめました。 まず、動きやすい格好で避難すること。 長靴は水が入って重くなる可能性があるので、運動靴などで避難すること。 また側溝やマンホールにはまらないよう長い棒を頼りに十分注意して歩くことが大切です。 ただ危険を感じる場合は、できるだけ頑丈な建物の高い階に避難する。 土砂災害に備えて山から離れた部屋に避難することが大切です。 石橋アナウンサー: そして今、注意が必要となるのがやはり新型コロナウイルスですね。 吉田気象予報士: 佐藤准教授は「新型コロナウイルスよりも災害の方が時間的な切迫度が高いので、まずは命を守ることを優先してほしい」としたうえで「避難所以外の親戚や知人の家も選択肢に加えておいて事前の打ち合わせもしておくべき」と話しています。 石橋アナウンサー: 日頃から備えの意識を高めていきたいですね。

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西・東日本の太平洋側に延びる梅雨前線の影響で、5日は九州や関東の南部で雨が降った。 梅雨前線は7日にかけて北上し、南西から暖かく湿った空気が流れ込んで局地的に激しい雨が降る見込み。 気象庁は大雨に警戒し、落雷や突風に注意するよう呼び掛けた。 4日に記録的な大雨となった熊本、鹿児島両県では地盤が緩み、河川の氾濫の影響が残る所があり、厳重な警戒が必要。 気象庁の杉本悟史主任予報官は「わずかな雨量でも災害が発生する恐れがある。 少しでも安全な場所へ早めに避難してほしい」と呼び掛けている。 4日には熊本県などの西の海上から次々に発達した雨雲が流れ込み、「線状降水帯」ができた。 杉本主任予報官は「線状降水帯がいつどこで発生し、何時間続くかの予想は難しいが、また発生する可能性はある」と話した。 梅雨前線は日本海から東北地方まで北上した後、南下して8日ごろまで本州付近に停滞すると予想される。 雨が長引く地域では土砂災害が起きる恐れがある。 6日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、四国300ミリ、九州北部・南部250ミリ、東海と関東甲信200ミリ、近畿180ミリ、北陸100ミリ、中国80ミリ。 7日午後6時までの48時間予想雨量は多い所で、九州北部と四国、東海300~400ミリ、九州南部250~350ミリ、近畿と関東甲信200~300ミリ、北陸150~250ミリ、中国100~200ミリ。

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気象庁は11日、梅雨前線は週明けにかけても日本付近に停滞するとの見通しを明らかにした。 西日本と東日本では12日明け方にかけて、東北地方では12日夕方にかけて大雨となる所がある。 さらに13日以降も大雨が続く恐れがあるとして、今後も警戒を続けるよう呼び掛けている。 国土交通省のまとめでは、これまでに球磨川や筑後川など12県の101河川が氾濫。 熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の入所者14人が死亡するなど、熊本県で61人が亡くなったほか、福岡県や大分県、静岡県などで死者が出た。 国交省によると九州や中部地方を中心に、河川にかかる橋梁が流失したり、線路に土砂が流れ込んだりして、JRなど8事業者の計12路線で鉄道施設に被害が出た。 線路などの損傷が大きかった路線では復旧までに長い時間がかかる可能性があり、観光列車の運行が多い九州では沿線の観光産業への影響が長引く恐れもある。 各自治体などによると、住宅被害は1万2千棟を超えた。 熊本県は11日、被災者向けの仮設住宅の建設作業を始めた。 人吉市などでは8月中旬の入居を目指す。

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