メッセンジャー rna。 メッセンジャーRNA(mRNA)とmRNAの構造

リボ核酸

メッセンジャー rna

書いたように、 DNA遺伝子とRNA遺伝子の違いと、両者の 遺伝子としての性質の優劣については、 DNA 遺伝子の方がRNA遺伝子よりも 遺伝情報の安定性と保存性の高さに優れているのに対して、 RNA 遺伝子の方は、 構造が単純で遺伝情報の可変性が高く、新しい環境にいち早く適応しやすいという点において優れているということが挙げられることになります。 そして、一般的には、 動物や植物、細菌といった、複雑な構造を持ち、膨大な遺伝情報の正確な保持と伝達が求められる 生物の細胞の遺伝子には DNAが使われ、 そうした生物の免疫系をうまくかいくぐっていくために、いち早く自らの構造を変化させていくことが必要な ウイルスの遺伝子には RNAが使われるということになるのですが、 厳密に言うと、 生物の細胞の中にも RNA は存在し、その反対に、 ウイルスの核の中に DNA が存在するというケースも実際には多く見られます。 スポンサーリンク 細胞の中に存在する三種類のRNAの役割とは? 細胞を作る設計図には、動物や植物から細菌に至るまで すべての生物において、二重らせん構造を持った DNA が遺伝子として使われることになるのですが、 その一方で、 RNA という物質構造自体が生物の体内にまったく存在しないわけではなく、 それは、DNAに記録された遺伝情報から実際に タンパク質を合成する際に、 重要な役割を担う存在として機能することになります。 細胞の遺伝子である DNAからの タンパク質の合成の 具体的な手順としては、 まず、元となる設計図であるDNAから、 特定のタンパク質の合成に必要な部分が呼び出され、 その部分の遺伝情報が、 メッセンジャー RNA( 伝令 RNA、 messenger RNA、略称: mRNA)と呼ばれる RNA に転写されることになります。 そして、 新たに合成された メッセンジャー RNAによって、細胞中で タンパク質の合成を担う部位である リボソーム( ribosome)にDNAの情報が伝えられ、 リボソームは、メッセンジャーRNAが伝達する遺伝情報を リボソーム RNA( ribosomal RNAs、略称: rRNA)と呼ばれるRNAを使って読み取ることになります。 つまり、 生物の細胞内においては、 遺伝情報の保存と継承という遺伝子としての 主要な役割は、 DNAによって担われていると考えられるのですが、 DNAからリボソームへの遺伝情報の伝達と読み取り、そしてリボソームへのアミノ酸の運搬といった、DNAの遺伝情報に基づいて タンパク質を合成するための具体的な作業は、 メッセンジャー RNA( mRNA)、 リボソーム RNA ( rRNA)、 トランスファー RNA( tRNA)という 三種類の RNAの働きのサポートを受けることによって成り立っているということになるです。 ・・・ スポンサーリンク 以上のように、 生物の細胞においては、 DNAがその安定性の高い構造を利用して、 遺伝情報の保存と継承という遺伝子としての 主要な役割を担うのに対して、 RNAの方は、DNAに保存されている遺伝情報の 伝達や運搬に協力するという サポート的な役割を担うことによって、遺伝子としての働きに寄与していると考えられることになります。 つまり、 DNA と RNAという互いに 異なる構造を持った 二種類の遺伝物質は、それぞれの構造の利点を生かしてい 互いに協力し合うことによって、 生物における 代謝と自己複製の機能を成り立たせるための重要な役割を担っていると考えられることになるのです。 ・・・ 次回記事: 前回記事: 「 」のカテゴリーへ カテゴリー• 843• 640• 118• 184• 521• 123• 204• 333• 278• 593• 338• 153• 143• 310• 240• 125•

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RNA(RNA/あーるえぬえー)とは

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転写(mRNAの働き) RNAはDNAといくつか異なる点があり「一本鎖である」「塩基がチミンでなくウラシルである」「糖がリボースである」などが挙げられる。 主なRNAにはリボソームRNA rRNA 、トランスファーRNA tRNA 、メッセンジャーRNA mRNA の3種類がある。 ここではmRNAについて説明する。 また、DNAからRNAへの遺伝情報の転写はRNAポリメラーゼによって行われる。 これらのタンパク質は一つのタンパク質ではなく、二つ以上のタンパク質が合わさることで機能を発揮する。 なお、真核生物のRNAポリメラーゼには主な3種類が存在する。 右にその3種類のRNAポリメラーゼを示す。 転写はDNAの プロモーターという部位にRNAポリメラーゼが結合することで開始する。 プロモーター領域の 1からRNAが作られ始める プロモーター領域には共通した塩基配列がある。 この配列は転写が開始される最初のDNAの塩基から10塩基と35塩基手前にある。 転写が開始される塩基対を 1とすると、これらの配列は-10と-35の領域に存在することになる。 この二つの配列には コンセンサス配列 共通配列 がある。 コンセンサス配列とは「他の生物のDNAを比較したときにだいたい似た配列をもち、同じ機能をもつ領域」のことである。 -10領域の共通配列は「TATAAT」であり、-35領域の共通配列は「TGTTGACA」である。 なお-10領域と-35領域はセンス鎖に存在し、転写は鋳型鎖を参考にして転写される。 なお、-10領域は発見者の名前から Pribnow Box プリブノー・ボックス ともいう。 真核生物の場合では、転写の開始はより複雑に制御されている。 つまり、哺乳類のプロモーター部分は原核生物よりも複雑であり、さまざまなタンパク質が転写開始の上流に結合することで転写開始を制御している。 真核生物でこの転写開始を制御しているタンパク質を トランスエレメント トランス因子 という。 真核生物では原核生物の-10領域によく似ているTATA タタ ボックスという領域が存在する。 このTATAボックスに TATAボックス結合因子が結合し、さらに他のタンパク質が結合することで転写が開始する。 主にTATAボックスが転写開始位置を決定し、TATAボックスは Hogness box ホグネス・ボックス とも呼ばれている。 TATAボックスに結合するタンパク質をもう少し詳しく説明する。 まずTBP TATABox Biding Protein がDNAに結合する。 続いて、種々のタンパク質 TAFというタンパク質 が結合する。 TATAボックスの他に CAATボックスや GCボックスという領域が存在する。 これらの配列は全てプロモーター付近に存在しているが、 転写開始位置を決定するTATAボックスに対してCAATボックスやGCボックスは転写の頻度を決定する。 さらに、遺伝子には転写の活性を調節する塩基配列が存在し、これらの配列は エンハンサーまたは サイレンサーと呼ばれている。 エンハンサー領域は転写を活性化し、サイレンサー領域は転写を抑制させる。 これらの塩基配列の位置は一定ではなく、転写開始位置の上流 -方向 にも下流 方向 にも存在する。 これらの領域にタンパク質が結合することで効果を発揮する。 また、これらの領域にホルモンレセプター蛋白を介して結合するホルモンも存在する。 ex、ステロイドホルモン また、DNAに結合するためにタンパク質は特別な構造をとらないといけない。 それらは へリックス-ターン-ヘリックスや Znフィンガー、 ロイシンジッパーである。 一本のmRNAから作られるタンパク質が一つだけならそのmRNAは モノシストロニックmRNAであり、一本のmRNAから複数のタンパク質が合成されるならそのmRNAは ポリシストロニックmRNAである。 真核生物のmRNAはモノシストロニックmRNAであることが多く、原核生物のmRNAはポリシストロニックmRNAであることが多い。 転写の終了 転写開始点としてプロモーターが存在するということを述べた。 そして、開始点があるということは転写の終了点もまた存在するということである。 この転写終了を示す遺伝子領域を ターミネーターという。 RNA合成の終了はDNAの特殊な塩基配列の部分で終了する。 この配列部分にはGとCの割合が高く、GとCの配列のすぐ後に三つ以上のAが続いている。 つまり、これらの塩基配列は上から読んでも下から読んでも同じ配列をしているのである。 このような塩基配列を パリンドローム 回文 配列、逆方向反復配列 という。 このとき合成されたRNAは一本鎖であるが、GとCの間で強い水素結合が生じるため相手側と塩基対を形成しやすい。 そのため、RNAは実際には下のような構造になっている。 RNA合成は「GCの割合が高い領域がある」という事と「その後すぐ、RNAに3つ以上のUが存在する」という二つの条件がそろうことで転写が終結する。 DNAは核にあるので、当然ながらmRNAは核で合成される。 mRNAはタンパク質生合成をするためにリボソームに移動するとき、安全で抵抗性のある形にしなければならない。 そのための修飾である。 修飾を受けた後、mRNAは スプライシングを受ける。 多くの真核生物の遺伝子には遺伝情報として翻訳されないDNA塩基配列が存在し、この領域を イントロン 介在配列 という。 残りのアミノ酸をコードし、翻訳される領域を エキソンという。 修飾を受けた後のmRNAはエキソンとイントロンの二つの領域が連結して存在している状態である。 mRNAはイントロンをなくすためにイントロンの部分を切断し、エキソンの部分をつなぎ合わせる。 これがスプライシングである。 スプライシングは核内で起きており、核内にさまざまな大きさのRNA分子が存在するのはこのためである。 このようなさまざまな大きさのmRNAを ヘテロ核RNA hnRNA という。 スプライシング方法によっては、1本のmRNAからいくつもの異なるエキソンの組み合わせをもつmRNAが生成される。 これを 選択性スプライシングといい、似ているが異なったタンパク質ができる。 また、エキソンとイントロンのつなぎ合わせ部分には共通の配列がある。 スプライシングは スプライセオソームが行う。 スプライセオソームはRNAとタンパク質から構成されている。 つまり、RNA-タンパク質複合体である。 通常、酵素というばタンパク質である。 しかし、 スプライセオソームの酵素活性の主役はRNAであった。 このように酵素作用 触媒活性 をもっているRNAを リボザイムという。

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マイクロアレイ血液検査

メッセンジャー rna

「 RNA」はこの項目へされています。 その他の用法については「」をご覧ください。 リボ核酸(リボかくさん、: ribonucleic acid, RNA)は、がで鎖状に繋がったである。 RNAのヌクレオチドは、、から構成される。 基本的に核酸塩基として A 、 G 、 C 、 U を有する。 によりを鋳型にして転写(合成)される。 各塩基はDNAのそれと対応しているが、はに対応する。 RNAは生体内でタンパク質合成を行う際に必要なの活性中心部位を構成している。 生体内での挙動や構造により、(メッセンジャーRNA、mRNA)、(トランスファーRNA、tRNA)、 rRNA 、 ncRNA 、、 dsRNA などさまざまな分類がなされる。 詳細は「」を参照 核酸は 1868年(一説によると1869年)ににより発見された。 核内から発見されたため、核酸と命名された。 その後核を持たない原核生物からも核酸が発見されたが、名称が変わることはなかった。 その後 Hubert Chantrenne はRNAがリボソームに対してタンパク質情報を伝達するという役割があることを解明した。 1964年には Robert W. Holley が酵母の の配列と構造を解明し、1968年にノーベル生理学賞を受賞した。 1976年にはバクテリオファージMS2 のレプリカーゼ遺伝子のRNA配列が決定された。 構造 [ ] 核酸塩基 [ ] 核酸の構造と核酸塩基。 アデニン、グアニン、シトシンは にも同じ構造が見られるが、DNAにおける T がRNAではウラシルに置き換わっており、相補的な塩基はアデニンとなる。 チミンとウラシルは共に環を持つ非常に似た塩基である。 シトシンが化学分解されるとウラシルが生成されてしまうため、DNAではウラシルの代わりにチミンが用いられるようになった。 これによりシトシンの分解により誤って生成してしまったウラシルを検出し、修復することが可能になるなどの利点が生じた。 修飾RNA [ ] 主に生化学において、生体高分子の特定のをメチル化やアセチル化などで変化させ、機能を活性や反応性を変化させることを「」(あるいは単に「」)という。 RNAには修飾がなされた様々なが存在し、それぞれが異なる役割を持つ。 アデノシンが脱アミノ化された I は、により生ずるものとtRNAの部位特異的に生ずるものが知られ、に似た性質を持つ。 他にも約100種の修飾塩基が存在しているが、全容は解明されていない。 プラス鎖RNAとマイナス鎖RNA [ ] RNAは通常一本の鎖状に連なるポリであり 、RNA鎖上に遺伝子コードがあるものを プラス鎖RNA、相補的なRNA鎖にコードが現れるものを マイナス鎖RNAと呼ぶ。 一本鎖のRNAは自由度が高く高次構造を形成する。 官能基 [ ] RNAの構造的特徴として、DNAには存在しない 2'位のが存在するというものがある。 DNAとの比較 [ ] と RNAはともにの重合体であるであるが、両者の生体内の役割は明確に異なっている。 DNAは主に核の中で情報の蓄積・保存、RNAはその情報の一時的な処理を担い、DNAと比べて、必要に応じて合成・分解される頻度は顕著である。 DNAとRNAの化学構造の違いの意味することの第一は「RNAはDNAに比べて不安定である」。 両者の安定の度合いの違いが、DNAは静的でRNAは動的な印象を与える。 化学構造の相違 [ ] DNAとRNAの化学構造の違いの第一は、ヌクレオチド中の糖は、RNAはで、DNAは2'位のが水素で置換された2'-である点にある。 このため、DNAではリボースがC2'-エンド型構造を取るが、RNAでは2'位のヒドロキシ基の存在により立体障害が生じ、リボースがC3'-エンド型構造を取る。 これに伴って、DNAはB型らせん構造を取りやすく、RNAは構造を取りやすくなるという違いが生じる。 この結果RNAのらせん構造はメジャーグルーブが深く狭くなり、マイナーグルーブが浅く広くなる。 らせん構造についての詳細は、記事に詳しいものが載っている。 RNAは、DNAと比較すると一般に不安定である。 RNAに存在する2'位水酸基の酸素にはが2つあるため、例えば、塩基性条件下、隣接したリン酸は水酸基からを受け、が切れ、主鎖が開裂するなどDNAと比べて不安定である。 この特性から、翻訳の役割を終えたmRNAを直ちに分解することが可能になる(バクテリアでは数分、動物細胞でも数時間後には分解される)。 では1本鎖に水素結合を形成し、らせん構造となるなど、多様な二次構造、三次構造を取り、安定性を増している。 構成する塩基にも違いがあり、一般に、DNAはA、C、G、Tであるが、RNAではTの代わりにUである。 ただし、DNA上にもUが稀に生じることがあり、また、塩基にTではなくUを用いるDNAを持つ生物も存在する(参照)。 圧倒的大多数の生物でDNAの構成塩基にUではなくTが用いられるのは、Cが自然に脱アミノ化することでUに置き換わることがあり、塩基配列を維持するために、損傷してUに変化したCと元来Uである残基を識別する必要があるからである。 TはUの5位の水素がメチル基に置換された構造をしている。 また、Cからは容易に生じることはなく、Cの損傷によって生じたUを容易に識別できる。 以上より、DNAではUではなくTを用いる方が有利であったと考えられる。 物理化学的性質の相違 [ ] DNAとRNAの物理化学的性質について。 DNAとRNAはともにである波長260nm付近にを持ち、230nm付近にを持つ。 この吸光度はタンパク質の280nmよりもずっと大きいが、これはDNAとRNAがまたはを塩基として有するためである。 ただし、二重らせんを形成しているDNAの場合、溶液を加熱するとその吸光度は増す(濃色効果)。 これは、DNAは規則正しい2重らせん構造を有しているため、全体の吸光度が個々の塩基の吸光度の総和より小さい(淡色効果)が、加熱により2重らせん構造が解け(核酸の変性)、個々の塩基が自由になり、独自に光を吸収するためである。 また、DNAとRNAはアルカリ溶液中で挙動が異なる。 RNAは弱塩基でも容易に加水分解するが、DNAは安定して存在する。 生合成 [ ] 詳細は「」を参照 RNA合成は専らDNAを鋳型とした、によるによって行われる。 DNAの(通常遺伝子の上流に存在する)に酵素が結合することで転写が開始される。 DNAの二重らせんは別の酵素、の働きにより1本鎖になる。 またRNA合成がどの部位で止まるかも、DNA配列により決定されている。 RNAを鋳型とするRNAポリメラーゼも存在する。 例えば、ある種の(など)はこのようなタイプのRNAポリメラーゼを用いて、自らの持つRNAを増幅させる。 また多くの生命体では、この種のRNAポリメラーゼがに必要だということが知られている。 生化学的な活性 [ ] 伝令RNA mRNA [ ] 詳細は「」を参照 は、 メッセンジャーRNA、 mRNAとも呼ばれ、細胞中でタンパク質合成部位であるにDNAの情報を伝える役割をするRNAである。 遺伝情報をもとにタンパク質が合成される場合には、RNAポリメラーゼの働きにより、DNAに対して相補的な配列を持つmRNAがされ、次にリボソームにより、mRNAの配列に基づいたタンパク質の合成が行われる()。 このように、DNAがいったんRNAへとされ、RNAを鋳型としてタンパク質へのが行われるという、一連の遺伝情報の流れをと呼ぶ。 はタンパク質が遺伝子産物であることを前提としているため、遺伝子の場合には当てはまらないと解釈されている。 一定の時間が経過すると、mRNAはRNA分解酵素の働きによりへと分解される。 多くの場合、mRNAは短命であるが(大腸菌では約5分ともいわれている)、哺乳類の精子中に見られるように、極端に安定なmRNAも知られている。 運搬RNA tRNA [ ] 詳細は「」を参照 ncRNA は、タンパク質へ翻訳されないRNAの総称である。 最も有名なものとして、前述の運搬RNAとリボソームRNAが挙げられる。 この2つはどちらも翻訳に関連したものであるが、1990年代後半から新しいタイプのノンコーディングRNAの発見が相次ぎ、ノンコーディングRNAは以前考えられていたより重要な役割を果たしている可能性があると考えられるようになった。 1990年代後半から2000年代前半にかけて、人間をはじめとする高等生物の細胞では複雑な転写が行われているという証拠が得られてきた。 これは生物学においてRNAがより広い領域で、特に遺伝子調節に用いられているという可能性を指摘するものであった。 特にノンコーディングRNAの一種である miRNA は、から人間に至るまでの多くので見られ、他の遺伝子の制御といった重要な役割を果たしていることが明らかになった。 2004年にRassoulzadeganのグループは、RNAが生殖細胞系に何らかの影響を及ぼしているという説を誌に投稿した。 これが実際に確認されれば、従来のに大きな影響を与え、DNA-RNAの役割や相互作用に関する多くの謎が解明されると考えられている。 2015年、ペンシルバニア大学のTracy L. Baleらは、精子中のマイクロRNAの発現量が子に伝わり、父親の獲得形質が子に受け継がれることを明らかにした。 彼女らは、オスのマウスに過度なストレスを与え、そのマウスをメスのマウスと交配させた。 生まれたマウスに過度なストレスを与えたところ、ストレスに対する耐性が父のマウスよりも高くなっていた。 彼女らは、その原因としてマイクロRNAを挙げた。 彼女らは父親マウスの精子中のマイクロRNAの発現量が増加していることを発見し、このマイクロRNAが受精卵内のmRNAを破壊している事実を明らかにした。 これらのことは、父親が獲得した形質がマイクロRNAを通して子に伝わることを示唆している。 RNA鎖の切断や結合を行うRNA触媒も存在しており、鎖の合成を行うリボソーム中でもRNAが触媒活性中心となっている。 二重鎖RNA dsRNA [ ] dsRNA は、2本の相補的な配列を持つRNA鎖がDNAに見られるような二重鎖を組んだものである。 dsRNAはある種のRNAウイルスの持つ遺伝情報部位やミトコンドリアDNA内のrRNA、tRNAなどに見られる。 真核生物ではの引き金となったり、生成の中間体となっている(siRNAはmiRNAとしばしば混同される。 siRNAは二重鎖であるが、miRNAは1本鎖である)。 未成熟miRNAなどでは、1本鎖であっても分子内でヘアピン構造を取る部分が存在している。 RNAワールド仮説 [ ] 詳細は「」を参照 仮説は、生命が発生した頃にはRNAが遺伝情報の維持(現在のDNAの役割)と、酵素のような生化学的触媒の両方の役割を担っていたとする仮説である。 これはRNAがと比較して無生物的に合成されやすいことなどが根拠となっている。 この仮説ではは遺伝情報の貯蔵媒体としてRNAを使用し、その後の変異と進化によりDNAとタンパク質が徐々に台頭してきたと考えられている。 ただしRNAはDNAと違って相補性が確保されておらず、修飾を受けやすい不安定な分子であり、生物においてを安定に保持する機能は主にDNAにとって代わっている。 一方で、非生物の特性を併せ持つでは、ゲノムを持つとしてプラス鎖のもの(など)とマイナス鎖のもの(など)の両方が見つかっている。 2006年現在、ゲノムとしてRNAを保持しているのはウイルスのみであると考えられている。 RNAの高次構造 [ ] 機能性の1本鎖RNAは、と同じように特別な三次構造を取ることが要求される。 三次構造の形成では、が駆動力となっている。 二次構造で表現可能な「部位」として、やバルジ、インターナルループなどが存在する。 RNAの二次構造は水素結合部位やドメインなどの組み合わせを自由エネルギーについて計算し、コンピューターである程度予測することができる。 RNA干渉 [ ] 詳細は「」を参照 RNAi RNA interfernce、RNA干渉 とは small interfering RNA または二本鎖RNA double stranded RNA、dsRNA によって配列特異的にの発現が抑制される現象である。 哺乳類のRNAiのメカニズム [ ] 二本鎖RNA double stranded RNA、dsRNA はと呼ばれるRNase III酵素によって約21〜25塩基長の短鎖二本鎖RNAに切断される。 この短鎖二本鎖RNA断片をsiRNA small interfering RNA とよぶ。 そのsiRNA二量体は ()と呼ばれるArgonaute Ago タンパク質を含む複合体に取り込まれる。 その後、ターゲットとなるmRNAと塩基対合する(ガイド鎖)を残し、その反対鎖であるパッセンジャー鎖はAgoタンパク質によって切断され分解される。 この2〜8塩基目の塩基の部分はシード配列と呼ばれ、塩基配列の相補性をもつmRNAを識別し、最初に塩基対合する場所である。 その後、siRNAは残りの9〜20塩基目もターゲットとなるmRNAと塩基対合する。 塩基対合したmRNAはAgoタンパク質によって切断される。 この過程をという。 Dicer DicerはdsRNAをsiRNAへと、またはpre-miRNAをへと切断するRNase III酵素である。 RISC RISC RNA-induced silencing complex はショウジョウバエにおいてdsRNAを導入することによって誘導される配列特異的に標的RNAを分解する活性をもった複合体としてHannonらによって提唱された。 RISCの中核となるのはArgonaute Ago タンパク質である。 その他の構成要素として、RNAヘリカーゼ、ヌクレアーゼなど様々なタンパク質が同定されている。 siRNAとmiRNA [ ] 短鎖RNAは由来によって名称が異なる。 人工的に作られたものやin vivoでdsRNA前駆体から生じたものはsiRNAという。 miRNAは遺伝子から作られる前駆体RNAに由来する。 この遺伝子が発現する細胞内で特定の遺伝子調節機能を発揮する。 miRNAはmiRNA遺伝子から長い一次転写産物であるpri-miRNAとして転写される。 pri-miRNAの中には将来miRNAとなる配列が含まれておりその部分はヘアピン状の高次構造をとっている。 DroshaというRNase III酵素がヘアピン構造を切断しpre-miRNAにする。 核内のpre-miRNAはExportin-5によって細胞質に運ばれ細胞質でDicerによってpre-miRNAは切断されmiRNAとなる。 miRNAはRISCを形成し、標的RNAを認識するガイド分子として働く。 このようにsiRNAもmiRNAも21塩基前後の長さの機能性ncRNAであり、RISCの中のsiRNAとmiRNAを化学組成や機能で見分けることはできず、あくまで由来で分類する。 RNAiの問題点 [ ] オフターゲット効果 ターゲット遺伝子に対する抑制効果に加えてシード領域のみが対合した遺伝子群もオフターゲット効果と呼ばれる機構によって抑制される場合が多い。 ではmRNAは切断されるのではなく、翻訳が抑制されることによって遺伝子機能が抑制されると考えられている。 インターフェロン応答 哺乳動物細胞に30bp以上の長いdsRNAを導入すると一部の細胞集団を除いてほとんどの細胞で細胞死が起こる。 これは応答または抗ウイルス反応とよばれるディフェンス機構と考えられている。 存在 [ ] およびその結合体である、DNA・RNAなどのリボ核酸は、生物を原料とするほとんどの食品に微量含まれている。 経口摂取と産業利用 [ ] リボ核酸を摂取すると、体内でいったんヌクレオチドに分解されて、DNA・RNAを合成する材料となる。 摂取と核酸合成との関係は未解明な点が多く今後の研究が待たれる。 RNAを多量に含む食品が商業的に生産されている。 RNAを効率的に分離するためのRNA源としてなどのが利用されている。 利用例 [ ] 健康食品として錠剤や粉末のものが市販されているが、効果のほどは不明である。 母乳にはなどの各種とDNA・RNAが含まれ、乳児の調節や力の向上に役立っていると考えられており、市販の用の多くにヌクレオチドの形で添加されているが、こちらも効果のほどは不明である。 最近ではRNAの形で添加する例もあり、総称して関連物質と表示されている場合がある。 参考文献 [ ] []• Fiers W et al. , Complete nucleotide-sequence of bacteriophage MS2-RNA - primary and secondary structure of replicase gene, Nature, 1976, 260, 500-507. 『』 -• 2020年3月18日閲覧。 Ali B. Rodgers, Christopher P. Morgan, N. Adrian Leu, and Tracy L. Bale. Transgenerational epigenetic programming via sperm microRNA recapitulates effects of paternal stress. Proceedings of the National Academy of Sciences 112. 44 2015 : 13699-13704. NIPPON SHOKUHIN KOGYO GAKKAISHI 36 11 : Table 2. 1989. 関連項目 [ ]• DNA• cDNA• snRNA• snoDNA• gRNA 外部リンク [ ]• - 「健康食品」の安全性・有効性情報().

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