公衆 トイレ 寸法。 建築家が設計したおしゃれな公衆トイレ、6つ。美術館のようなトイレ?【arc】

7. トイレの必要寸法(住宅以外)

公衆 トイレ 寸法

西川 私がパブリックトイレの提案に携わるようになったのは、1989年です。 お客様から、商品の提案だけではなく、利用者の使い勝手を考えた空間提案を求められるようになって、社内に専任部署が置かれた年です。 当時のパブリックトイレの提案キーワードは「5K(汚い・臭い・怖い・暗い・壊れている)」の払しょくでした。 小林さんはパブリックトイレの設計をすでに手掛けられていたのですね。 小林 そうですね。 パブリックトイレの設計に携わるようになったきっかけが、1988年。 瀬戸大橋近くの観光名所にトイレを整備するというプロジェクトでした。 当時はトイレの設計の参考になる資料は少なかった時代です。 必要に迫られ試行錯誤を重ねながら、設計の方法を確立していくのが面白かったですね。 以来、設計してきたパブリックトイレは300件ほどです。 5年ほど前までは商業施設が8割を占めていましたが、昨年は交通機関がほとんどでした。 その間、学校のトイレを手掛けるようになり、最近は庁舎など公共施設も加わるようになりました。 対象の幅は広がってきています。 利用者の意識も変わり、パブリックトイレもきれいで当たり前という時代になってきました。 小林 女性をはじめ、パブリックトイレを利用する一人ひとりが、そこで何をしているのか、そこで何に困っているのか、という視点が設計者に求められるようになってきました。 女性、子ども、高齢者、障がいを持った人、……と、多様な利用者のそれぞれのニーズが違うということが分かってきて、そのトイレで何が優先するかを考えながら設計に臨んでいます。 西川 二つ目の転換期は、2000年です。 交通バリアフリー法が施行されると、駅にエレベーターやエスカレーター、多機能トイレが設置され、乳幼児連れや車いす利用者も外出しやすくなりました。 そうした多様な人への配慮も強く意識したユニバーサルデザインの考え方が定着し始めました。 小林 パブリックトイレで合計30ほどの小便器を、数の多さから空間を大きく左右2カ所に分けてデザインしましたが、視覚障がいを持った人に「どちらに行けばいいのか、分からない」と指摘されたことがあります。 設計者の思いこみやこだわりのデザインと利用者の必要な機能を一致させる難しさを感じた場面でした。 西川 確かに難しいですね。 紙巻器と便器洗浄ボタンの配置が日本工業規格(JIS)でルール化されたり、業界団体が操作系の標準ピクトグラムを作成したりするなど、使い方をより分かりやすくする取り組みがようやく始まった段階です。 小林 ずっと以前はパブリックトイレの設計で問われたのは、便器の数だけ。 そこで誰が何をするかは意識する必要がありませんでした。 そんな時代を経て、だんだん進化してきたわけです。 ただ、改修案件でユニバーサルデザインを追求しようと思うと、空間の狭さが大きな制約になります。 既存の古いビルにはユニバーサルデザインの視点がありません。 経済性や動線上の理由が優先された結果、パブリックトイレは狭いのです。 そこでどこまでユニバーサルデザインを貫けるかという点は限界があります。 そんな時は、設計者・設置者等、関係者がみんなで、さまざまな利用者のさまざまな状況を想像して、このトイレで困る人はいないかとチェックをし、制約はあるけれど最大限工夫しています。 西川 薫 氏 TOTO 上席レストルームプランナー 平成元年より、パブリックトイレの空間提案業務に携わる。 最近では若手メンバーの教育にも力を入れている。 西川 ユニバーサルデザインへの対応は、TOTOにとって基本テーマの一つです。 最近は、さらに外国人や性的少数者(LGBT)への配慮にも目が向き始めていますね。 TOTOでは、ユニバーサルデザインを専門に研究するUD研究所を設立し、障がい者や車いす利用者などにモニターになっていただき、トイレ内での実際の動作を確認できる仕組みが整っています。 さまざまな問題点をどう解決するのか、もう一歩踏み込んだ調査も実施し、その結果をUDセミナーという形にして、パブリックトイレに関わるたくさんのお客様へさまざまな問題点をどう解決するのかをお伝えしています。 これからは、多様な方々からの多様な要望を受け、よりモノ・コト・ヒトの機能分散が進むと考えられます。 トイレはその場所の利用者に合わせた機能分散を極め、結果シンプルな場所になっていくように思います。 小林 パブリックトイレは誰もが街中で一人になって心を整理できる貴重な空間だと思います。 それがいつでも安心して利用できると、まちは豊かなものになると思います。 西川 そうですね。 パブリックトイレの基本は、きれいで清潔であること。 それを踏まえたうえで利用者の満足を目指す、そんな成熟期を迎えていると思います。 小林 最近、小田急線新宿駅西口の改札内にあるパブリックトイレの改修設計に携わる機会がありました。 改札のすぐ近くで、多くの人が行き交う場所です。 発注者の意向もあって、「駅の喧騒の中、ひととき安らぎを感じる場所としてのトイレ」をコンセプトに掲げ、出入り口の前には改札近くの喧騒との間を区切るように「トイレ広場」を置きました。 ワンクッション置いてトイレをつくることで、ホッとできる場につながると考えたのです。 トイレは安全であることが重要課題です。 そのためには人の見守る目が必要。 その解決法の1つとして、複合化にも目を向けたいですね。 例えば商業施設では、休憩所との複合化が考えられます。 カフェに行くほどでもない15分未満の休憩時間はちょっと座って休む程度です。 そこにトイレを組み合わせる発想です。 またギャラリーとの複合化を図ったギャラリートイレ等、トイレを孤立させないことを目標に複合化することが安全を担保してくれます。 そして、その上で公衆トイレや小規模施設でもおもてなしの心をもったトイレ整備が広がっていく必要があると思います。 空間がブラッシュアップされて個性が生み出されます。 一石二鳥です。 最後に外国人の方への対応についてですが、公的施設や大規模施設では、洋式化やサインの統一などが進んできています。 しかし、最近は団体旅行だけでなく個人旅行も盛んになってきていますので、予期せぬ場所にいらっしゃったりすることも増えてきています。 そのため、公衆トイレや小規模施設でもおもてなしの心をもったトイレ整備が、さらに拡がっていく必要があると思います。 西川 私たちとしても、より使いやすく、より清潔で、よりデザイン性の高い、これまで以上に多様な建築空間に調和する商品を提案していきたいですね。 商品展開で言えば、これまでは女性の化粧直しに対応し、洗面空間のデザインと機能の融合を図ってきました。 いまは、それらをレストルーム空間全体に広げ、器具のモジュールやディテールを統一するなど、建築空間に自然にフィットするデザイン商品の品ぞろえを強化しています。 日本のトイレは世界中から注目されています。 海外にもテクニカルセンター(建築専門家向けショールーム)があり、日本のトイレの技術力や快適なトイレ空間づくりのノウハウを提案し始めています。 いままで日本で培ってきたことを世界へ発信していく時代が来ていると思います。 これからが楽しみです。 本日は、ありがとうございました。 小林 純子 氏 建築家・(有)設計事務所ゴンドラ代表 一般社団法人日本トイレ協会副会長、ノーマライゼーション研究会副代表 日本女子大学家政学部住居学科卒、田中・西野設計事務所等を経て、1988年、5億円をかけた公共トイレ「チャームステーション」の設計に関わったことをきっかけに公共トイレの設計を数多く手掛ける。 1989年一級建築士事務所ゴンドラを設立。 1996年有限会社設計事務所ゴンドラに改組、現在に至る。 作品:小田急電鉄新宿西口トイレ・京阪電鉄伏見稲荷駅改修・成田空港第2ターミナル到着ロビートイレ/東日本高速道路 海ほたるPA・中日本高速道路 清水PA・見附市道の駅/JR名古屋タカシマヤ客用トイレ・湘南ステーションビル客用トイレ・博多駅ビルアミュトイレ/糸魚川市立糸魚川小学校・滑川市立西部小学校改修・世田谷区モデルトイレ改修/千代田区秋葉原有料公衆トイレ・江東区東雲 トイレ・等 著書:「心に響く空間」(弘文堂)、「今を映す『トイレ』ディテール」別冊(彰国社)、「変わる学校トイレ」(草土文化)等.

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公衆 トイレ 寸法

前ページで上げた木造住宅におけるトイレの必要寸法とそれ以外の建物に設け られたトイレと基本的に違う訳ではありません。 同じ人間が使うわけですから。 しか し、トイレに快適さを求めることもあれば、所用に足りればよいということがあること もあり、その範囲は幅があります。 住宅以外のトイレたとえば、ショッピングセンター、百貨店、事務所ビル、高速道 路のサービスエリアなどでは、男女とも複数の便器を設けることから、広いトイレの 空間にトイレブースで仕切ることになります。 男子トイレの場合は、大便器より小便 器の方が倍以上多く設けています。 一番大きな違いは住宅のトイレのドアは外開きですが、特定多数あるいは不特定 多数の人が利用する建物にあっては、 トイレ内への内開 とすることです。 外開きに 問題が何もないのであればこの限りではありません。 事務所ビルや複数階のショピングモールなどでは、コンクリートのス ラブを生コン打設時に位置を決定してコンクリートが流れ込まないように型枠などで その位置を囲っておきますが、この位置の決定がピタリと決まることはまずありませ ん。 コンクリートを打つ時は基準となる位置が型枠などから割り出すことしか出来ない ためです。 そのため、大抵は調整のためにあとでコンクリートを斫り取ったり、大き い目に囲った穴を後からコンクリートで埋めたりすることになります。 また、各階床スラブが水平防火区画となっており、スラブを貫通する便器にも耐火 性のが要求されるなど厳しい規制があります。 そこで、便器の下側、つまり下階の 天井スラブ下に出ている便器に耐火被覆材を吹き付けたり、便器が納まるような箱 型の下がりスラブを設けたりする必要が出てきます。 内開きのトイレでは、ブース内に入ったところで、扉を閉めるためにいったん身を かわさなければならないのが難点です。 体の不自由な人には、使い辛いものです。 今日、和風便器が少なくなった一つには、使いづらいのと同時にこのような手間 がかかることも一因だろうと思います。 その分、洋風便器を設置した場合よりトイレブースの囲い面積を小さくすることが 可能です。 ドアが便器の金隠し(きんかくし)の出っ張りに当たらないように注意しなけ ればなりません。 選定する便器やドアの釣り位置に注意してください。 トイレ ブースを各々の実情に合わせるより、ブースの外面(そとづら)が一直線に並んだも のとすることが一般的です。 時には、和風大便器廻りをもっと小さくできたり、その 逆の場合もありますが、特別の事情がなければ下の図のようにします。 最近は、和風便器はほとんど使わな くなりましたが、古い建物では和風の便器の方が多いところもあります。 洋風便器は扉を内開きに開けた時に、便器に当たらないようにする必要が有る ため、和風便器の場合よりブースで囲まれた空間が大きくなる傾向があります。 多くのトイレブースがある内の一つだけ和風大便器を設けることもあります。 洋風大 便器の場合はウォシュレットがついていることが標準となりました。 上:洋風便器の廻りの標準寸法(洋風のみ) 下:洋風便器の廻りの最小寸法(洋風のみ) 洋風便器のみのトイレブースの最小寸法です。 便器によっては、今少し小さくで きますが、人が入って、ドアを閉めるまでの立ち位置も確保したいのでこの程度は 必要です。 従ってタイル割り合わせとなります。 現在生産さ れていないものも含まれれています。 また、現在生産されていても、近い将 来、変更や生産中止になることがありますので、承知おきください。

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建物においては脇役的な存在で無難に設計できていればいいと思うかもしれない。 しかし建築に置いて、トイレを設計することが一番難しいとも言われる。 どこにでもないといけないトイレだからこそ、設計は難しいのだ。 そしてそれをおしゃれにデザインすことは、 一流の建築家にしかできないの だ。 建築家が設計したおしゃれなトイレ トイレをデザインできることができれば一流だと建築界では言われたりもする。 寸法、動線、掃除のしやすさなど機能が満たすことはもちろん求められる。 さらにそこにおしゃれなデザインが求められるとさらに難易度は増すのである。 そんな建築家が作ったデザインされた公衆トイレを紹介しよう。 Halftecture 2005年• 249• 378• 398• 273•

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